鹿角市長選挙 石川氏、3,000票余及ばず
任期満了に伴う鹿角市長選は、23日投票が行われ、同日午後8時からの開票作業の結果、現職の児玉一氏(66)=花輪字古館68の8・同=が、新人で元市議の石川徹氏(48)=十和田錦木字浜田11・同=、新人で元病院職員の柏木修次氏(65)=花輪字八正寺22の38・無所属=をそれぞれ退け、堂々3選を果たした。 今市長選は、21年の前回選挙と同じ顔ぶれで争った。児玉氏は地場産業活性化戦略をはじめ7つの戦略を公約に掲げながら、2期8年の実績を有権者にアピールし、前回同様、7支部を数える後援会など磐石の組織体制で3選を勝ち取った。 「将来世代に負担を残さない政治」などを公約に掲げながら、学習文化交流施設(仮称)の建設工事一時中断などを訴えて2度目の市長選に臨んだ石川氏は、精力的に街頭演説を重ねたものの、前回と同様次点に甘んじた。児玉氏との票差は、前回の1,610票から3,054票に拡大。 4度目の市長選に挑戦した柏木氏は、過去3回と同様、組織をまったく持たず1人で選挙戦に臨んだ。高レベル放射線廃棄物の最終処分場として鹿角の鉱山跡を活用する方策を市民に提案することなどをアピールしたが、今回も惨敗の憂き目をみた。 投票率は前回を3.7ポイント下回る67.69%にとどまり、前々回(17年)の49.39%に次いで過去2番目に低かった。 <3選を果たした児玉氏の略歴> |