2011年4月10日付
虻川氏、悲願の初当選
大館市選挙区開票結果

当選 鈴木洋一(67) 自民・現 13,855

当選 佐藤賢一郎(63) 自民・新 10,524

当選 虻川信一(65) 民主・新  8,686

次点 石田寛(64) 社民・現 8,183

県議会議員選・大館市選挙区

鈴木氏、トップの座奪還

石田氏、6選ならず

 県議会議員選の大館市選挙区(定数3)は、鈴木洋一氏(67)と佐藤賢一郎氏(63)の自民・現職2氏とともに、県議選3度目の挑戦となった民主の新人、虻川信一氏(65)が悲願の初当選を飾った。石田寛氏(64)=社民・現=は、6選を果たすことができなかった。

 鈴木氏は前回と同様、地元花岡地区はもとより、商工業者や農業関係団体をはじめ手広い支持を得て連続6選を飾った。 前々回まで連続4回トップ当選を果たしていた鈴木氏は、前回選挙で佐藤氏にトップの座を明け渡したものの再び奪還し、前回(1万3,847票)と同水準の1万3,855票を獲得。

 佐藤氏は、前回の1万4,384票から1万524票に票を落としながらも、比内町議や町長時代の実績に加えて県議4年間の実績が評価され、2選を飾った。前回に続き、地盤の比内地域を中心とする集票が勝利につながったとみられる。

 「無投票を阻止したい」と告示3日前に出馬表明した虻川氏は、川口博衆院議員の全面的な支援を得ながらがむしゃらに運動を展開し、現職の一角を突き崩した。石田氏に約500票の差をつけ、3度目の挑戦にして悲願の初当選。

 連合秋田や平和運動団体などの応援を得て6選を目指した石田氏は、自転車で選挙運動を展開したことなどが裏目に出、一部では「厳しい選挙戦」とささやかれていた。1万1,104票を得た前回から8,183票へと、大きく票を落とした。

 大館市選挙区の投票率は、昭和30年以降最低だった前回を7.75ポイント下回る62.75%。有権者数は6万6,327人(男3万431人、女3万5,896人)、投票者数は4万1,622人、有効は4万1,248人、無効は372人、持ち帰りはゼロ、不受理は2人。 (午後10時50分)

2011年4月11日付
現職、川口氏がトップ当選
鹿角市・郡選挙区開票結果

当選 川口一(60) 自民・現 8,218

当選 大里祐一(75) 自民・現 7,290

次点 石川徹(46) 無所属・新 5,100

 阿部博雄(52) 民主・新 2.703

県議会議員選/鹿角市・郡選挙区

2新人、涙のむ

 県議会議員選の鹿角市・郡選挙区(定員2)は、前回に続いて川口一氏(60)と大里祐一氏(75)の自民・現職2氏が当選を果たし、石川徹(46)=無所属=と阿部博雄(52)=民主=の新人2氏が現職を突き崩せず、涙をのんだ。

 川口氏は、3,069票を得た前回選挙ほどではないものの地元の小坂町で2,550票を得、阿部氏の793票、大里氏の262票、石川氏の258票をそれぞれ大きく引き離した。また、鹿角市でも大里氏の7,028票に次ぐ5,668票を獲得し、総数で大里氏を928票上回る8,218票を得、堂々トップで連続4期当選を果たした。

 大里氏は、今回も地盤の花輪地区を中心に堅実に票を固め、通算5選を飾った。ただ、トップ当選だった前回の1万800票から7,290票へと、大幅に票を落とした。

 無党派層の支持拡大を狙った石川氏は、票が伸び悩んだ。前町長の川口博衆院議員などの支援を得た阿部氏は、小坂町での票が川口氏に次ぐ793票と善戦したものの、知名度不足などから鹿角市で最低の1,910票にとどまった。

 鹿角市・郡選挙区の投票率は前回を7.95ポイント下回る68.35%。有権者数は3万4,431人(男1万5,871人、女1万8,560人)、投票者数は2万3,532人、有効は2万3,311人、無効は220人、持ち帰り1人、不受理はゼロ。   (午前零時)

2011年4月11日付
現職2氏が再選果たす
北秋田市・郡選挙区開票結果

当選 北林丈正(50) 自民・現 11,578

当選 近藤健一郎(55) 自民・現 7,116

次点 小塚光子(64) 民主・新 5,797

県議会議員選/北秋田市・郡選挙区

民主の小塚氏、自民崩せず 

 県議会議員選の北秋田市・郡選挙区(定数2)は、北林丈正氏(50)と近藤健一郎氏(55)の自民・現職2氏がともに再選を果たし、民主の新人、小塚光子氏(64)は初陣を飾ることができなかった。

   県議8期の父、照助氏の地盤を受け継ぎながらも4年前の前回選挙で次点に甘んじた北林氏は、一昨年の補欠選で前北秋田市議との一騎打ちを制して初当選。今選挙では後援会の組織力をさらに強化して磐石の態勢で臨み、堂々トップ当選を果たした。大票田の北秋田市では1万534票、上小阿仁村では1,044票と、いずれも群を抜いて多かった。

 また、近藤氏は旧森吉町長時代に培った知名度に加えて4年間の実績なども一定の評価を得、北秋田市で6,477票、上小阿仁村で639票と手堅く集票した。

 小塚氏は北秋田市議会副議長を辞して自民の2氏に挑んだものの、組織力の弱さなどが得票の伸び悩みという形で表れた。北秋田市で5,494票、上小阿仁村で303票。

 北秋田市・郡選挙区の投票率は、前回を6.27ポイント下回る73.42%。有権者数は3万3,772人(男1万5,630人、女1万8,142人)、投票者数は2万4,796人、有効は2万4,491人、無効は302人、持ち帰りは1人、不受理は2人。       (午前零時)