第44回衆院選は11日、投・開票が行われ、秋田北地方を含む秋田2区は初めて無所属で立候補した野呂田芳成氏(75)が、自民党新人の小野貴樹氏(34)と競り合った結果、2万7,400票余の大差で小野氏を退け、堂々8選を果たした。 政権選択と郵政民営化が最大争点となった今衆院選の秋田2区には、共産党新人の藤本金治氏(59)、無所属で前職の野呂田芳成氏(75)、社民党前職の山本喜代宏氏(49)=比例重複=、自民党新人の小野貴樹氏(34)=同=、民主党新人の佐々木重人氏(35)=同=ら、5氏が立候補。 秋田2区(選挙区:19市町村)は保守分裂の選挙戦。8選を果たした野呂田氏は、郵政民営化法案反対で自民党の公認を得られず無所属での出馬ながら、後援会組織の万全の体制はもとより、多くの市町村長、県議らの支持も取りつけた。 10万9,000票余を獲得した15年の前回選挙 ほどの"勢い"はないながらも、これまで以上に農村部にもこまめに足を運ぶなどして幅広い得票に。 対する自民党新人の小野氏は自民党支持層の票を野呂田氏以上に獲得するなど善戦しながらも、秋田にまったくゆかりがないなど、終始知名度の低さがネックとなり、野呂田氏を切り崩すには至らなかった。 秋田2区の投票率は70.02%(男70.67%、女69.46%)。 また、投票総数は21万8,642、うち有効が21万5,286、無効が3,356。持ち帰り・不受理は4。全国的には自民党が圧勝し、政権交代を訴えた民主党が惨敗。(午後11時50分) |