2005年4月18日付
寺田氏、3選果たす
当 寺田典城 無現 309,614

佐藤正一郎 無新 204,332
谷口賢一郎 無新 49,693
佐々木良一 共産新 28,467


3選を果たした寺田典城氏

 任期満了に伴う知事選は17日、投票が行われ、開票の結果、現職寺田典城氏(64)=無所属=が、次点の佐藤正一郎氏=同=に10万票以上の大差をつけ、堂々3選を果たした。投票率は過去最低の63.00%にとどまった。

 猛追及ばず次点に泣いた佐藤氏は「もっと県民に伝えるという手法なりに、足りない点があったと思う」と敗戦を振り返るとともに、投票率の低さについて「県民の県政に対する批判姿勢の表れでは」と分析。

 また、谷口氏は「知名度がなかったのが大きい。それでも、多くの人が自分の話を聞いてくれ、分かってくれたと思う」、佐々木氏は「力不足をお詫びしたい。私が選挙で訴えた政治姿勢、政策を引き続き運動し、県政に生かしていきたい」と、それぞれ胸中を語った。

 過去5回の知事選の投票率をみると、平成元年86.55%、5年86.21%、9年69.52%、13年73.34%、そして今回は63.00%でこれまでの最低だった9年をさらに下回った。一部で市長選などと併せた行われたことや期日前投票の導入などで県選管は投票率の上昇を期待したが、県南部が盛り上がったのに対し、県北、県南が今ひとつ低調だったのが過去最低を更新した要因の一つとみられる。

 秋田北地方の全市町村で、寺田氏が最多得票数を獲得。また、寺田氏の得票率が50%を超えるかどうかが注目されたが、52.29%と過半数に達した。しかし、前回比では大幅にダウンしている。

 有権者数は95万1,304人(男性44万4,217人、女性50万7,087人)、投票者数は59万9,276人。有効は592,106票、 無効は7,149票。持ち帰り16、不受理5。投票率63.00%(男性63.03%、女性62.96%) 
(午前零時)

2005年4月17日付
寺田氏、早々と当確
3新人を寄せつけず

「新しい時代の行政を」と抱負


当確の寺田典城氏

 任期満了に伴う知事選は17日、投票が行われ、開票の結果、現職で3選を目指す寺田典城氏(64)=無所属=が、前県生涯学習センター所長の谷口賢一郎氏(59)=同=、共産党県委員会副委員長の佐々木良一氏(57)=共産=、新人で前羽後町長の佐藤正一郎氏(52)=無所属=ら3新人を寄せつけず、早々と当確を決めた。継続か刷新かで争われた知事選は、今後4年間の県政の舵取り役について、有権者が現職継続を選択したことに。

 3選当確を決めた寺田氏は、2期8年間にわたる実績を前面に押し出しながら、行財政改革の推進や知事の多選禁止などを訴え、みずからを「最後の選挙」と位置づけた日本一簡素な行財政運営や企業支援などによる4,000人の新規雇用創出・農林業の振興など「元気で住み良い秋田づくり」をスローガンにした公約を掲げ、県民に政策を訴える戦術に徹底。

 県南をはじめ、県内全域で票の獲得に成功し、これまでの非自民勢力に加え、保守系の団体や商工団体の支持をも取り付けたのが勝因の大きな要素とみられる。

 当確の報を得た寺田氏は選挙事務所で支持者らとともに3選を喜びあうとともに、「これからの行政を徹底して情報公開し、みんなに参加してもらいながら新しい時代の行政を進めていきたい」と抱負を語った。3選は小畑勇二郎氏(故人)、佐々木喜久治氏に続いて3人目となる。

 寺田氏は、昭和15年6月19日大仙市生まれ。早稲田大法学部卒。平成3年に横手市長に初当選。任期途中の9年4月に、知事に初当選した。秋田市千秋北の丸5-55。 (午後8時35分)