2003統一地方選/鷹巣町長選
                                     
4月22日告示、27日投開票
新人岸部氏、現職を粉砕、初陣飾る

鷹巣町長選、8年ぶりの決戦

岩川氏、激戦制せず4選の夢ついえる

鷹巣町長選開票結果 

 当選 岸部 陞 66 無所属・新 9,294 

 次点 岩川 徹 54 無所属・現 6,174


堂々初陣を飾った岸部氏

 8年ぶりの一騎打ちとなった鷹巣町長選は、27日投票が行われ、同日午後9時からの開票作業の結果、新人で北秋中央病院名誉院長の岸部陞氏(66)=住吉町10-41=が、現職で4選を目指した岩川徹氏(54)=栄字中綱97-3=を大差で下し、堂々初陣を飾った。

 今選挙は懸案の市町村合併や北秋中央病院の移転問題、さらには高齢者福祉と両候補がまったく考え方を異にする形で対峙し、前哨戦から町を二分するほどの戦いが繰り広げられた。福祉を中核とする町づくりを推進してきた岩川町政に対しては、たびたび起こる議会紛糾に反映されるように、町民、議員の間でも支持、不支持の対立軸が明確。以前から対立色が濃かった岸部氏との一騎打ちは、これからの鷹巣町の将来を大きく左右するだけに、互いに相手候補を痛切に批判するなど壮絶な選挙戦が繰り広げられた。

 最後まで予断を許せなかったものの、"フタ"を開けてみると、3,120票の大差がつき、軍配は刷新を求める町民に上がった。岸部氏の勝利により、同町は今後大きなうねりをみせていくことが必至で、合併問題も現職が掲げてきた鷹巣町単独論から鷹巣阿仁部が一丸となる方向性に急カーブを描くことになりそうだ。

 有権者数は投票日現在で17,827人、投票総数15,604人、投票率87.53%で、激戦が展開されたわりには前回選挙を1.39ポイント下回った。