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大館市長選、12年ぶりの決戦 島内氏、善戦空しく初陣飾れず
12年ぶりの一騎打ちとなった大館市長選は、27日投票が行われ、同日午後9時からの開票作業の結果、現職の小畑元氏(54)=無所属・三ノ丸103-7=が、新人の島内重昭氏(60)=無所属・中神明町1-15=の猛追を振り切って、堂々4選を果たした。 昨年12月定例会で出馬を表明した小畑氏は、3期連続の無投票ムードが漂う中にあっても、自民、公明からの推薦を含めて着実に体制固めを進めてきた。前半は激戦の様相が色濃かったものの、後半から終盤にかけては着実な票固めとともに上滑りを抑え、結果的に5,816票の差をつけて島内氏を引き離した。 一方、市民団体の要請を受けて今月2日に出馬表明した島内氏は、38年間にわたる教職員生活に培った人脈や教え子などの応援も得ながら「大館を変えよう」と訴え、草の根運動を展開。しかし、最後まで出遅れ感を払拭できなかった点は否めず、農地転用事件への対応や介護保険料の引き上げなどに対する批判はありながらも現職の3期、12年の鉄壁を打ち砕くことができなかった。 有権者数は53,844人、投票総数41,617人、投票率77.29%で、市議選とともに行われた市長選では、昭和30年以降初めて80%を割り込んだ。
統一地方選、大館市議会議員選 トップは新人の斎藤氏 任期満了に伴う大館市議会議員選挙は27日、投開票が行われ、28人の新しい顔ぶれが決まった。今選挙には現職21人、元職1人、新人11人の計33人が立候補。トップ当選を飾ったのは、新人の斎藤則幸氏(48)=公明・自営業・片山町=で、2,000票台に乗せたのは斎藤氏と現職の畠沢一郎氏(65)=無所属・会社社長・花岡町=の2人だった。上位10人のうち3人が新人で、新人は7人が初陣を飾った。 また、佐々木公司氏(55)=無所属・会社社長・南神明町=は、前回選挙で最下位の当選順位に別の候補とまったくの同数で並び、抽選で敗北し、票の扱いをめぐって法廷闘争に持ち込んだ経緯があるが、今回は見事に3位当選で返り咲きを果たした。涙を飲んだ5人のうち唯一の現職は石垣昇氏(49)=無所属・行政書士・相染沢中岱=。13日に投開票が行われた県議会議員選挙では、夫人の砂津子氏(49)が落選しており、夫妻にとって今統一地方選は大きな試練に。投票当日の有権者数は53,844人、投票総数41,612人。投票率は77.28%で、80%に届かなかった。
届け出締め切る 市議選は33人の戦い
20日告示した大館市長選と市議会議員選挙は、同日午後5時で届け出が締め切られた。これにより大館市長選は届け出順に、元中学校教諭の新人、島内重昭氏(60)=無所属・中神明町=と、現職で4選を目指す小畑元氏(54)=無所属・三ノ丸=の一騎打ちが確定した。12年ぶりの無投票回避。また、大館市議選は定数28に対して現職21人、元職1人、新人11人のあわせて33人による戦いに。 同市の有権者数(19日現在)は、平成11年の前回選挙より290人少ない54,645人(男25,183人、女29,462人)。市長選候補の選挙事務所は、島内候補が大町54(電話0186-49-0382)、小畑候補が長倉93(同0186-42-5638)。両候補の公約は次のとおり。
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