天然記念物比内鶏の孵化用有精卵について

 当地では交配を春に集中させ、メスの傷みを避けるため、5月後半ごろからはオスとメスを離して飼育いたします。従いまして、集中交配期以外はお客様のご注文に応じてつがいを作り、交配いたしておりますが、つがいにしてから有精卵になるには約半月を要します。

 前述の事情を考慮なさり、ご注文からお届けまで1ヵ月内外お待ちいただくほか、ご予約時点で前金でお支払いできるお客様にのみ、比内鶏孵化用有精卵を販売させていただいておりますので、あらかじめご了承ください。

 孵化率はさまざまな環境によって大きく異なりますが、比内地鶏は平均80%なのに対し、比内鶏に至っては40%程度まで落ちます。ただ、こちらの研究では烏骨鶏など自分の卵以外の卵でも抱卵する鶏に抱かせた方が、孵卵器を使用するより格段に孵化率が高く、90%という実績もありますので、環境的にそれが可能な方は有精卵が届き次第、直ちに仮母に抱かせる方を推奨いたします。

 これは、鶏が抱卵の際に卵の通気や温度管理などに配慮しながら卵を抱いているためと推察されますが、といって、前述のようにさまざまな環境の変化によって孵化率は大きく変化いたしますので、仮母に抱かせたことで「10個中9個は孵化します」と保証しているわけではなく、そうした面でのクレームはお受けいたしかねますので、ご納得いただける方のみご注文下さい。

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