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あくなき
探究心

 日本三大美味鶏の一角をなす比内地鶏は、高級食材として全国に名が知れわたっておりますが、私たちは決して比内地鶏の味にあぐらをかいているわけではありません。比内鶏屋は提携生産者の一部と何年にもわたって比内地鶏を超える味の鶏を作り出すために心血を注いで参りました。その結果、ようやく完成させたのが左写真の鶏です。何通りもの種類の鶏の交配を試み、ようやく作り出した鶏です。

 企業秘密ですので、交配に関する"設計図"は無論明かすことはできませんが、ヒントを申しますと、ある原種のオスと原種比内鶏のメスを交配して作出したオスに、ある原種のメスを交配して完成させたものです。これぞ、比内地鶏の味を上回る"苦心の作"です。

 食材としての比内地鶏はメス、というのが一般的な考え方で、出回っている肉はほぼ100%がメスですが、それは通説でしかありません。一定の月数まで熟したオスは、メスに負けず劣らず美味であることを、幾度も試食を重ねて私たちは知っています。左の鶏はオスですが、もちろん比内地鶏のメスを超える美味です。

 また、この鶏は写真をご覧いただいてもお分かりのように、ほぼ全身エメラルドブルーで、鑑賞鶏としても非常に美しいです。原種(天然記念物)比内鶏は、発祥地の秋田県内で約1,000羽、全国で数千羽(推定)おりますが、苦心の末作り出したこの鶏はきわめて少数しかおりませんので、譲渡する場合はかなり高価です。

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