2018年12月4日付
「魅力を世界に発信」
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一般質問で秋田犬による国際的歴史・文化交流などを質す佐藤議員(左)と
関連質問で答弁する佐竹知事(右)
秋田犬による国際的歴史・文化交流

知事が考え示す

佐藤議員の一般質問で

 12月定例県議会一般質問第2日の4日は、秋田北地方の佐藤賢一郎氏(大館・自民)を含む3議員が登壇した。この中で同議員は今一般質問に通告した11議員の中でただ1人、秋田犬について触れ、国際的な歴史・文化交流について佐竹敬久知事に考えを質した。知事は、秋田犬保存会の協力などを得ながら本県が秋田犬の聖地となるよう魅力を世界に発信したい、との意向を示した。また、関連質問で佐藤議員が大館樹海ドームで秋田犬の国際的なイベントを開くことについて考えを質したのに対し、知事は「企画力が非常に重要」とした上で、大館市や同保存会が開催の方向性になれば県も支援しながらともに取り組みたい、と答弁。関係部分の質問要旨と答弁内容などは次のとおり。 (午後3時)

<佐藤議員の関係質問要旨>

 秋田犬による国際的な歴史・文化交流についてうかがいたい。今回、秋田犬に関して「国際的」という言葉を使わせてもらったが、数年前まではこのようなインターナショナルな秋田犬事業になると予想していた人は少なかったと思う。

 10年ほど前、県議1期目だったが、会派の先輩と自治体制度の調査のため、イギリスに行った時、シェークスピア生誕の地ストラトフォード・アポン・エイヴォンを訪ねた。そこには、世界中からシェークスピアのファンが集まっていた。その時、「秋田にもこのような所があればいいなあ」と、つくづく思った。

 今、秋田犬事業は大きく姿変わりしつつある。81年前の1937年にヘレン・ケラー女子に秋田犬が贈呈されたことは、長い間、伝説のように語られてきた。しかし、ここ数年のうちにプーチン大統領、ザギトワさん、朝青龍と著名な外国人に秋田犬がプレゼントされるようになった。

 秋田犬は幾多の困難な時を経て、1931年、日本犬として最初の国指定天然記念物となった。秋田犬保存会が純粋な秋田犬の保存に尽力し、展覧会を続けながら秋田犬の飼い主の拡大に努めてきた。

 県と大館市の未来づくり交付金事業として進められている愛称「秋田犬の里」が、もうすぐ大館駅前に完成する。また、大館、北秋田、小坂、上小阿仁の4市町村で組織する地域連携DMO、秋田犬ツーリズムが積極的にさまざまな活動を展開し、先日は今後のインバウンドの拡大に備えて接客の研修会を開催した。

 そして今や秋田犬保存会はアメリカ、台湾、イタリア、中国、ロシア、ウクライナ等、世界各地に支部ができ、秋田犬の飼い主同士で交流を深めている。そしてこれからが、本格的な国際交流が進んでいく時となる。このような並びになってきた今、県や市、そして関係団体が連携し、世界中の秋田犬ファンが本県に注目するよう、秋田犬事業の国際化に取り組むべきと考えるが、知事の所見はいかがか。

<佐竹知事の関係部分の答弁>

  秋田犬は見た目の愛くるしさや飼い主に対する忠誠心などから国内外で広く愛されており、ハリウッド映画「HACHI-約束の犬-」によって人気に火がつき、プーチン大統領に対する私からの「ゆめ」の贈呈、さらには今年のザギトワ選手に対する「マサル」の贈呈などにより、昨今、国際的にも高い知名度を誇っている。

 また、秋田犬保存会は昨年来、フランスや中国で新たな支部が設立されるなど海外に18もの支部を有する秋田犬を核とした国際的なネットワークが形成されつつある。こうした人気の高まりを受け、県は国内はもとよりインバウンド誘致の重点国である台湾、中国、韓国、タイなどを中心に秋田犬を活用した誘客プロモーションを展開しており、秋田犬に触れあえる旅行商品の醸成を現地旅行会社に対して提案しているほか、本県に招いた人気ブロガーなどを介し、SNS等で情報を発信する取り組みを行っている。

 県内には秋田犬を展示する施設も増えてきており、多くの外国人観光客が訪れているほか、来春オープンする大館市の観光交流施設「秋田犬の里」では展示のみならず、その歴史や天然記念物としての高い文化的価値などの魅力をトータルで紹介すると聞いており、今後の情報発信拠点として大きな役割が期待されている。

 県外での知名度は、発音的には「あきたけん」が一般的になっているが、「あきたいぬ」の方がはるかに高く、地域としての「秋田県(あきたけん)」は遠く及ばない状況にあることから、そうした知名度の格差を逆手に取って、(秋田犬)発祥の地である本県が1度は訪れてみたい聖地となるよう、国際的なネットワークを有する秋田犬保存会の協力を得ながら地域連携DMOである秋田犬ツーリズムなどと連携を深めつつ、本県の魅力を世界に発信する。

<佐藤議員の関連質問>

 (大館樹海)ドームを活用した秋田犬の国際的なイベント開催について、知事の考えをうかがいたい。

<関連質問への知事の答弁>

 秋田犬はそうたくさんいないので、動物愛護の精神を踏まえながら可愛い秋田犬を非常にうまく表現する、それに県内の他の資源をうまく結びつけながらやるのか、企画力が非常に重要。単に秋田犬を集めて来てもらおうと思っても、なかなかそうはいかない。いかに面白く発信力のある、そういう点で地元の大館市や秋田犬保存会が(開催の)方向性になれば県としても支援しながら一緒に取り組みたい。どういう企画を作るのか、そこにかかっているのではないか。