2018年11月7日付
水質向上策探る

あす十和田湖環境保全会議

北大帰山名誉教授の講演も

 秋田、青森の両県で構成する本年度の十和田湖環境保全会議は、8日に小坂町交流センター「セパーム」で開く。今回は、北海道大の帰山雅秀名誉教授による講演も行う。

 昭和初期に透明度が20メートルあったとされる十和田湖の水質は観光、生活に伴う各廃水などで昭和61年度以降、環境基準を達成できない状況が続き、透明度が低下傾向にあった。このため、平成13年度に秋田、青森両県が共同で「十和田湖水質・生態系改善行動指針」を策定し、普及啓発活動などを展開。

 その結果、平成27年度調査では透明度が12.1メートルとなり、同指針策定後初めて
目標値の12メートルを超えた。翌28年度調査では昭和49年度以降4番目の12.8メートルとさらに改善したものの、29年度調査では11.5メートルに低下し、3年ぶりに目標値を割り込んだ。

 このほか、COD(化学的酸素要求量)は目標に達しておらず、「澄んだきれいな十和田湖」に向けて官民一体による総合的な取り組みが一層重要なものとなっている。

 今会議は、開会あいさつなどに続いて帰山名誉教授が「水圏生態系の利用と保全に関する接続可能な管理とは」と題し、ヒメマスの持続可能な資源管理のあり方などについて講演する。

 続いて秋田県健康環境センターが「十和田湖水質の概要と結果」、青森県環境保健センターが「十和田湖定点等における水質の状況」、 秋田県鹿角地域振興局総務企画部が「秋田県側における十和田湖観光の現状と課題」をテーマにそれぞれ話題提供。同会議には地域住民や十和田湖周辺事業者、関係機関などあわせて40人ほどが参加するとみられる。午後1時半開会。