2018年11月3日付
2年連続20頭割れ
 
審査対象の出陳頭数

秋田犬保存会県北支部展

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第84回県北支部展で審査に臨む出陳犬

 秋田犬保存会本部おひざ元の大館市で3日、第84回県北支部展が開かれた。優劣を競う審査部門への出陳頭数は過去10年間で最少だった前年と同数の19頭にとどまり、同市が秋田犬を媒体とする観光促進を模索する中、「秋田犬発祥地大館」での減少ぶりをあらためて露呈する形となった。

 大館市の桂城公園で11月3日開催を"定番"とする県北支部展にはかつて、40頭以上の審査犬が出陳され、同市をはじめとする県内外の会員が覇を競っていた。しかし、同市では新会員がほとんど増えていないのに加えて会員らの高齢化が進み、現在は70〜80歳代が中心。これに伴って1会員あたりの飼育頭数が減少傾向にあり、子犬の作出も頭打ちになっている。

 県内外の支部会員に出陳協力を求めるなどして27年、28年の各県北支部展はかろうじて30頭程度の出陳頭数を確保したが、昨年は参考招待犬や審査対象外の一般供覧、仔犬供覧を除いた審査犬が22頭のエントリーにとどまり、当日棄権が複数いたため実際の出陳頭数は過去10年間で最少の19頭だった。今年も前回とほぼ同水準の23頭がエントリーし、4頭が棄権したため実質19頭と、2年連続で20頭を割り込んだ。

 ちなみに、昨年の県北支部展は計8部門のうち出陳頭数が皆無だったのが1部門あったほか、1頭しか出なかったのが1部門。一方、今年は出陳皆無部門こそかろうじてなかったものの、1頭しか出ない、いわば競うことができない部門が昨年を上回る3部門にのぼった。

 こうした状況について県北支部会員からは「たゆまない努力を重ねて1席や特優を目指すのが展覧会の本来の姿なのに対し、たとえ展覧会レベルの犬でなくても出陳すれば必ず支部展で上位入賞できる状況だ。これは全国的な傾向であるにせよ、こと秋田犬発祥地の支部展で1頭しか出ない部門が複数あるという切磋琢磨感に乏しい状況になってはならない。秋田犬保存会の目的の1つでもある犬質向上にも、逆行しかねない」との指摘も聞かれる。各部門の審査結果(3席以内)は次のとおり。左から犬名、出陳者名、所属支部名。     (午後3時)

<幼犬・牝部>
@万里(藤田信義・秋田県北)

<幼犬・牡部>
@宝寿丸(多田竜美・函館)

<若犬・牝部>
@麗(澤田晴吉・岩手県)A洋子(佐藤元樹・青森県)Bつぼみ姫(神博文・青森県)

<若犬・牡部>
@北宝丸(遠藤莞爾・秋田中央)A勘九郎(佐貫千代吉・秋田県南)B黒鷲(岡本文人・函館)

<壮犬・牝部>
@美笠(羽澤龍也・秋田県北)A春花姫(榎誠祐・秋田中央)

<壮犬・牡部>
@北斗(吉田茂彦・秋田県北)A扇翠(羽澤龍也・秋田県北)

<成犬・牝部>
@椿姫(小枝孝市・青森県)

<成犬・牡部>
特優@ガッツ(エンジェル.イタイ・秋田県北)

@大和(澤田晴吉・岩手県)