2018年10月10日付
持ち直しの動き続く

秋田経済研究所の「県内経済」

電子部品や木材、生産高水準

 秋田経済研究所は10日、「持ち直しの動きが続いている」とする最新(10月号)の県内経済概況を公表した。電子部品や木材の生産は高水準を保ったほか、機械金属も堅調に推移。建設は住宅着工が前年を上回り、公共工事も増加傾向で推移した。個人消費は持ち直しの動き。雇用情勢は改善基調にありながらも、一部業種で人手不足が深刻化している。

 電子部品の8月生産額は前年比0.7%の微増ながら、2カ月ぶり増加に転じた。車載向けが依然好調なのに加え、スマートフォン向けが北米大手スマートフォンメーカーの新モデルの受注などから上向きで、高水準が続いている。品目別では、主力のセラミック・コンデンサやインダクタが増加傾向にあり、半導体素子も続伸。反面、産業機器向けの液晶パネルは減少傾向。

 機械金属の8月生産額は、同5.7%増加した。5カ月連続で前年を上回ったものの、増加幅は前月(6.1%)よりわずかに縮小。ウエイトの高い輸送機械のうち自動車部品は、好調な北米向けに加えて国内向けも増加傾向にあることから堅調に推移し、全体の水準を押し上げた。輸送機械以外の民需関連は製鋼品の減少が続いた一方、建機部品は増加傾向。金型は、前年比減ながら高水準を維持した。公共工事関連は水道部品で増勢が続いた反面、橋梁・鉄骨は減少傾向。

 7月の普通合板は、生産量が前年比10%増と16カ月連続で前年実績を上回り、伸び率も前月に続いて二桁台となった。出荷量も同1.8%増加し、4カ月ぶりに前年を上回った。この結果、在庫量は同108.8%増と2倍以上にのぼり、13カ月連続で増加。一方、8月の製材品は生産量、出荷量とも同各5%減少し、生産量は3カ月連続、出荷量は5カ月連続で落ち込んだ。

 個人消費(商況)は、持ち直しの動きが続いた。7月の百貨店・スーパー販売額は、前年同月比横ばいの101億4,000万円。衣料品は紳士服、婦人服ともに振るわず、2カ月ぶりに前年割れ。青果や猛暑の影響でアイスなどの涼味商材が好調だったことから、飲食料品は2カ月連続で前年を上回った。

 8月の新車総販売台数は同11.3%増の3,819台で、2カ月連続の前年比増。登録車は普通車と貨物車を中心に増加し、同9.2%増の2,126台と2カ月連続で前年を上回った。軽自動車も乗用車やバン、トラックが各増加し、同13.9%増の1,693台と2カ月連続の前年比増。

 7月の家電販売額は、前年に比べて1.3%増加した。猛暑の影響でエアコンや扇風機などの季節商品が好調だったほか、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電にも動きがみられ、2カ月連続で前年を上回った。 (午後4時)