2018年9月10日付
持ち直しの動き続く

秋田経済研究所の「県内経済」

生産、電子部品など堅調推移

 秋田経済研究所は10日、「持ち直しの動きが続いている」とする最新(9月号)の県内経済概況を公表した。電子部品、木材の生産は堅調に推移したほか、機械金属も持ち直している。建設は住宅着工が前年を上回ったほか、公共工事も増加傾向で推移。個人消費は持ち直しの動き。雇用情勢は改善基調にありながらも、一部業種で人手不足が深刻化している。

 電子部品の7月生産額は、前年に比べて1.9%減少した。北米大手スマートフォンメーカーの新機種向け受注の影響で前年7月に生産額が大幅に伸びた反動を受けて7カ月ぶりに落ち込んだものの、車載向けが好調なことから高水準を維持。うち主力のセラミック・コンデンサやインダクタは堅調に推移し、半導体素子も増勢が続いた。反面、産業機器向けの液晶パネルは減少傾向。

 機械金属の7月生産額は、同6.1%増加した。4カ月連続で前年を上回り、増加幅も前月(2.5%)より拡大。ウエイトの高い輸送機械のうち自動車部品は、好調な北米向けに加えて国内向けも増加傾向にあることから増勢が続き、全体の水準を押し上げた。輸送機械以外の民需関連は製鋼品の減少が続いた一方、建機部品は堅調に推移。金型は前年比減に転じたものの、依然高水準を維持。公共工事関連は水道部品で増勢が続き、橋梁・鉄骨も持ち直しの動きがみられる。

 木材業のうち、6月の普通合板は生産量が前年比10%増を確保し、15カ月連続で前年を上回った。伸び率も4カ月ぶりに2ケタに達したが、出荷量は同5.1%減少して3カ月連続前年割れ。在庫量は前年比2倍近い91.6%増にのぼり、12カ月連続で前年を上回った。7月の製材品は生産量が同13.6%減で2カ月連続、出荷量は同4.5%減で4カ月連続、ともに前年を下回った。

 個人消費(商況)は、持ち直しの動き。6月の百貨店・スーパー販売額は同3.1%増の95億3,100万円で、19カ月ぶりに前年を上回った。衣料品は紳士服、婦人服ともに増加して9カ月ぶり、飲食料品も気温の上昇でアイスなどの涼味商材に動きがみられたのを受けて3カ月ぶり、それぞれ前年を上回った。

 7月の新車総販売台数は同6.7%増の4,457台で、2カ月ぶりに前年を上回った。登録車は普通車と輸入車を中心に増加し、同6.1%増の2,449台と2カ月ぶりに前年を上回った。軽自動車は、同7.3%増の2,008台。トラックが減少した一方で乗用車とバンが増加し、3カ月ぶりに前年を上回った。

 6月の家電販売額は、前年比5.8%の増加。テレビやブルーレイなどの録画機が増加したほか、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電、エアコンなどの季節商品にも動きがみられたため、3カ月ぶりに好転した。  (午後4時)