2018年7月19日付
新候補に北海道・北東北の縄文遺跡群

国の文化審議会選ぶ

32年の世界遺産登録へ"前進"

180719AP.JPG - 475,154BYTES
北海道・北東北の縄文遺跡群の1つ、鹿角市の大湯環状列石(当新聞社撮影)

 大湯環状列石(鹿角市)と伊勢堂岱遺跡(北秋田市)の秋田北地方2遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が19日、国の文化審議会によってユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産新候補に選ばれた。4道県、14市町からなる提案自治体は、平成32年の登録を目指している。

 北海道・北東北の縄文遺跡群は北海道6遺跡、本県2遺跡、青森県8遺跡、岩手県1遺跡の計17遺跡で構成。この中には、秋田北地方の大湯環状列石や伊勢堂岱遺跡のほか、日本最大級の縄文集落跡である特別史跡三内丸山遺跡(青森市)などが含まれる。

 こうした縄文遺跡群は人類共通の宝として未来へ伝えていかなければならない貴重な文化遺産であるとの考えから、平成19年8月の北海道・北東北知事サミットで4道県の共同提案を正式合意するとともに、資産名称を「北海道・北東北の縄文遺跡群」に決定。以降、精力的な取り組みを展開し、21年1月には同遺跡群がユネスコ世界遺産委員会事務局(ユネスコ世界遺産センター)の同遺産暫定一覧表に記載された。

 世界遺産登録推薦書協議案や同修正案、同推薦書原案、同素案、同改訂版など文化庁へのたび重なる書類提出や21年以降5回にわたる推進本部会議、年平均3〜4回の推進会議、計17回にわたる専門家委員会などを経て、ようやく新たな候補に選ばれた。候補入りに向けた"トライ"は、今回が6度目。

 ユネスコは、世界遺産推薦枠の推薦枠を平成32年の登録審査から文化、自然あわせて「1国1件」に制限する。国内では「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)も32年の登録も目指しているため、競合する形に。政府は来年2月までにどちらを推薦するか決めることにしており、北海道・北東北の縄文遺跡群の提案自治体にとっても予断を許さない状態が続く。 (午後4時半)