2018年6月21日付
「県としてきわめて慎重に対応」
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知事説明でイージス・アショア問題に触れる佐竹知事
地上イージス問題で佐竹知事

6月定例県議会始まる

 7月13日までの23日間を会期とする6月定例県議会が21日、始まった。知事説明に立った佐竹敬久知事は、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の最適候補地として国が秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を挙げている問題に触れ、県としてきわめて慎重に対応するとの考えを示した。

 また、知事は未だ十分な説明が国側からなされていないとして、住民の疑問や不安の解消に向け、引き続き正確で詳細な情報の提供や安全対策などに向けた具体的な方策を提示するよう求めると強調した。イージス・アショア問題についての知事説明全文は次のとおり。     (午前11時) 県議会関係の前の記事

 今月1日に福田防衛政務官が本県を訪れ、秋田市の陸上自衛隊新屋演習場をイージス・アショアの最適候補地として今年夏以降にも調査に入りたいとの意向が示された。国は候補地の選定にあたり、速やかに配備することができる自衛隊の既存施設を対象にレーダーの障害となる山などの遮蔽(しゃへい)がない場所であるかどうかなどの条件について検討した結果、同演習場が最適であると判断したとしているが、レーダーが発する電磁波による健康や生活への影響、テロや偶発的事故の可能性などが懸念されることから、県民、市民からは不安の声が寄せられている。

 調査を進めるにあたっては、何よりも地域住民の理解が重要であることから今月5日、私と秋田市長との連名で速やかに住民説明会を開催するよう申し入れたところ、国は14日に住民の代表である県議会、秋田市議会への説明を行い、さらに17日には地域住民の代表に対する説明会を開催している。

 他方で、国際情勢に目を向けると、今年に入り、北朝鮮が外交において融和姿勢に転じ、南北首脳会談や米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化の方針が確認されるなど、我が国を取り巻く安全保障環境は昨年12月のイージス・アショア導入決定時とは異なる状況となっている。

 これまで国際社会の平和と安定を脅かしてきた北朝鮮の動向については、引き続き冷静かつ慎重に見極める必要があるものの、このように北朝鮮をめぐる動向に変化がみられる中、イージス・アショアを早期に配備する必要性や市街地に隣接する新屋演習場を最適候補地としたことの合理性、地域住民の安全を確保するための具体的な方策などについては、未だ十分な説明がなされているとは言い難い状況にあり、現状では県としてきわめて慎重に対応していかなければならないと考えている。

 国に対しては今後も住民の疑問や不安の解消に向け、説明会の開催などにより正確で詳細な情報を提供するとともに、安全対策など、より具体的な方策を提示するよう強く求めていく。