2018年6月12日付
持ち直しの動き続く

秋田経済研究所の「県内経済」

電子部品など堅調推移

 秋田経済研究所は11日、「持ち直しの動きが続いている」とする最新(6月号)の県内経済概況を公表した。電子部品や木材の生産が堅調に推移したほか、機械金属も持ち直した。建設は住宅着工が前年を割り込んだ一方、公共工事が底堅く推移。個人消費は弱いものの持ち直しの動きがみられ、雇用情勢は改善基調にありながらも一部業種で人手不足が深刻化している。

 電子部品の4月生産額は前年同月に比べて1.8%増加し、4カ月連続で前年を上回った。スマートフォン向けは減少傾向が続いたものの車載向けが増勢を強め、生産額としては高めの水準を維持した。

 機械金属の4月生産額は、同4.6%の増加。4カ月ぶりに前年を上回り、高水準となった。ウエイトの高い輸送機械で北米向け自動車部品の生産が増勢を保ったほか、国内向けも持ち直し基調にあることが全体の水準押し上げに寄与。

 全国的に新設住宅着工需要の停滞感が強まる中、木材業は普通合板、製材品とも荷動きが低調で、前年を下回った。県内では、普通合板が減速しつつも前年比プラスを維持する傍ら、製材品は再び前年割れに転じた。

 3月の普通合板は生産量が同9.9%増、出荷量も同10.9%増と、ともに12カ月連続で前年を上回ったが、伸び率は前月から大幅に減速。在庫量は同33.4%増と、9カ月連続で前年を上回った。4月の製材品は生産量が同4.8%、出荷量が同9.5%の各減少と、いずれも2カ月ぶりに前年比マイナス。

 建設業は、4月の公共工事請負金額が地方独立行政法人などが減少したものの、国や県、市町村が増加し、同19.9%増と5カ月ぶりに前年を上回った。反面、地元大手12社の4月新規受注額は同10.3%減の16億2,000万円で、2カ月ぶりに前年割れ。

 うち官公庁工事は、道路の維持補修工事や橋梁の災害復旧工事、県外の復興道路工事など土木の大口受注があり、同859.8%増と前年を大幅に上回った。しかし、民間工事は土木、建築とも前年を下回り、同59.7%減と振るわなかった。  (午前零時)