2018年4月14日付
事前に注意喚起
 
県内の関係機関、団体

もうじき山菜採りシーズン

 山間部や林野での雪解けとともに秋田北地方をはじめ県内は、大型連休前後から山菜採りシーズンを迎えるが、遭難事故やツツガムシによる被害、クマとの遭遇、林野火災、さらには山菜と誤認して毒草を採取するなど危険がいっぱい。このため県内の関係機関、団体は事前注意を促している。

 県警のまとめによる過去5年間の山菜採りに伴う遭難事故の発生件数は25年が29件、26年が32件、27年が31件、28年が42件、そして29年が32件と、28年が突出して多かったのを除けば、おおむね30件前後で推移。

 とりわけ高齢者は、山菜採りのベテランなのを過信して遭難するケースが毎年後を絶たず、秋田北地方でも十和田・八幡平や田代岳、阿仁地域の山々を中心に高齢者の遭難事故が発生しやすい。

 一方、半そでなど肌を露出した状態で入山してのツツガムシ被害も、山菜採りが本格化する5月にピークを迎える。ツツガムシに刺されると、インフルエンザに似た症状が現れるケースが多く、県内では犠牲者が出た年もあるだけに身支度には万全の注意が必要だ。

  また、遭遇したら恐いのがツキノワグマ。県内の各警察署には昨年、28年(872件)のほぼ1.5倍にのぼる1,303件のクマ目撃情報が寄せられ、20人の死傷者を出した。うち山林などが半数の10人で、山菜採りシーズンのピークとなる5月、6月は各3人が被害者を数えた。

 秋田北地方の各猟友会は「子連れの母グマが特に危険。山奥に入れば入るほどクマに出くわす危険がある。クマが寄りつかないよう、ラジオや笛など音の出るものを携帯して自己防衛を」と呼びかけている。

 例年同様、林野火災の危険性も空気が乾燥するこれから一気に高まる。県内の各消防本部は「気温の上昇とともに、ほんの少しの要因で火が燃え広がりやすい状況になっていくので、タバコの不始末などは絶対にやめて」と注意を喚起。

 このほか、毒草を山菜と誤認して採取、摂食し、食中毒になる事故も県内では毎年発生。トリカブトを食用のシドケやニリンソウ(フクベラ)と誤るケースなどが目立つだけに、有毒な植物の特徴を認識しながら採取するよう、各保健所は呼びかけている。