2018年4月10日付
件数、負債額東北3番目

29年度の県内倒産

全国件数、27年ぶりの低水準

 29年度の県内倒産は、ともに東北で3番目の規模だった。東京商工リサーチが9日公表した29年度全国企業倒産状況で示されたもの。全国計は件数が27年ぶりの低水準だった反面、負債総額が5年ぶりに3兆円を超えた。

 全国の倒産規模は、件数(負債額1,000万円以上)が8,367件、負債総額が3兆837億2,500万円。件数は前年度比0.1%、14件減とほぼ横ばいながら21年度から9年連続で前年を下回り、2年度(7,157件)以来27年ぶりの低水準にとどまった。

 金融機関が中小企業の債務返済を繰り延べる「リスケジュール」要請に積極的に対応したのに加え、上向きな景況も影響。ただ、月次ベースでは前年同月比増加と減少を交互に繰り返し、10月には6年3カ月ぶりに2カ月連続で増加した。

 都道府県別では、今年3月まで7カ月連続で前年比「増加」が「減少」を上回り、年度全体では前年度比「減少」が本県を含む23都道県、「増加」が22府県と拮抗するなど、倒産減少の「底打ち」をうかがわせた。

 一方、負債総額は前年度に比べて58%、1兆1,328億2,600万円増加し、24年度の3兆757億1,000万円以来5年ぶりの3兆円超えに。この大幅増は、戦後最大の製造業倒産となったタカタ(6月・負債1兆5,024億円)の民事再生法申請が影響した。それでも、全体では負債1億円未満が全体の74.7%にのぼる6,256件を数え、前年度に続いて小規模倒産が大半を占めた。

 県内の倒産件数は、前年度比5件減の55件。4年ぶりに増加した前年度から減少に転じ、23年度と並んで昭和46年度の統計開始以来4番目に少ない。東北最多は宮城県の85件で、本県は福島県の57件とわずかな差で3番目。

 一方、県内の負債総額は前年度比14.5%、13億2,300万円増の104億2,900万円で、27年度の113億800万円以来2年ぶりに100億円を超えた。東北最多は唯一200億円を超えた福島県の232億2,200万円で、宮城県が156億3,100万円で続き、本県は件数と同様3番目。本県を含む東北各県の21年度以降の倒産推移は次のとおり。 (午後3時)

件数=件=    負債額=100万円=     左から29年度/28年度/27年度/26年度/25年度/24年度/23年度/22年度/21年度
東北計 334/330/315/351/356/354/411/576/688  67,844/70,560/73,036/76,405/62,945/123,916/137,112/169,097/161,601
青森 46/45/54/69/57/49/69/84/96  7,780/10,509/6,724/11,874/7,366/54,796/22,987/37,798/23,462
岩手 48/43/40/43/44/42/56/71/91  6,604/7,677/9,591/15,497/12,393/10,125/12,177/27,399/39,171
宮城 85/88/82/88/90/77/76/147/171  15,631/15,206/18,222/16,779/16.790/11,700/40,838/38,937/36,486
秋田 55/60/47/53/63/78/55/77/90  10,429/9,106/11,308/6,090/7,052/22,552/18,716/9,841/14,787
山形 43/43/56/68/68/58/71/85/95  4,178/9,560/17,847/18,094/16,002/6,201/11,524/9,688/14,338
福島 57/51/36/30/34/50/84/112/145  23,222/18,502/9,344/8,071/3,342/18,542/30,870/45,434/33,357