2018年4月2日付
約6割が進学・就学断念示唆
 
子どもをもつ大館市民

市の調査結果、経済的不安浮き彫り

 子どもがいる大館市民の約6割が、経済的な理由で子どもの進学や就学を今後断念するかもしれない、と考えていることが分かった。市が1日までにまとめた「子どもの成長環境の把握のためのアンケート調査」結果で示されたもの。また、同市民の4割近くが学費や交通費などへの経済的負担を「心配」と感じるなど、子どもの成長環境へのゆとりの乏しさを浮き彫りにしている。

 同調査は、30年度から5年間を見据えて市が策定した「大館市子ども未来応援計画」の資料として活用するために実施したもの。昨年10月から11月にかけて市内居住の0歳〜18歳の子どもがいる保護者1,000人(世帯)を対象に実施し、480人(48%)から回答を得た。

 各設問のうち経済的理由によって進学・就学を今後断念するかもしれない可能性については、「あると思う」が60.4%にのぼり、「ないと思う」の37.1%、無回答の2.5%を大きく上回った。

 うち最も生活レベルが低い「レベル1」が64人中92.2%の59人と10人中9人以上が「あると思う」と答え、「レベル2」が102人中73.5%の75人、「レベル3」が87人中75.9%の66人、「レベル4」が212人中40.1%の85人と、最も経済的に余裕があるとみられる「レベル4」ですら約4割にのぼった。

 また、家計のゆとり感が「ないと思う」と感じている保護者は170人中82.4%の140人が子どもの進学・就学を断念する可能性があると答え、「どちらかといえばないと思う」が128人中64.8%の83人、「普通」が128人中42.2%の54人、「どちらかといえばあると思う」が30人中36.7%の11人、「あると思う」が19人中10.5%の2人で、同ゆとり感が「普通」以下はおしなべて断念傾向の割合が高い。

 一方、子どもの教育について心配な点を質した設問(複数回答可)で最も高い比率を示したのは「学費や交通費などにお金がかかる」で、全体の4割近い36%にのぼった。これに「塾等に通わせたいがお金がない」と「奨学金を借りたいが返済が不安」が各29.2%で続き、教育にかかわる経済的な問題が回答の上位に。

 同設問に関連して貧困に対する認識は、「貧困とは言えないが、苦しい生活状況にあると思う」が160人、「貧困に近い状況にあると思う」が35人、「貧困な状況にあると思う」が26人。これらを合計すると221人にのぼり、回答者の半数近い46%が生活の苦しさを訴えるなど、経済面を背景とする子どもの進学・就学への不安意識に直結している。 (午前零時)