2017年12月14日付
北秋田市から上位10社入り

県内民間企業の障害者実雇用率

5年連続過去最高

 県内民間企業の障害者実雇用率は、5年連続で過去最高を更新した。秋田労働局が13日公表した「障害者雇用状況」集計結果で示されたもの。11年ぶりに全国平均を上回り、着実に法定雇用率に近づいている。県内の実雇用率上位10社の中に、秋田北地方から前年に続いて北秋田市の1社がランク入りした。

 障害者雇用促進法に基づいて厚生労働省は、障害者の雇用義務がある事業主などから、毎年6月1日現在の雇用状況について報告を求めている。法定雇用率は、50人以上規模の民間企業で2%。来年4月以降は45.5人以上の民間企業で2.2%となり、現行の身体障害者、知的同に加え、精神同(精神障害者福祉手帳所持者に限る)も雇用義務対象に。

 県内企業の障害者の平均実雇用率は1.98%で、前年に比べて0.08ポイント上昇した。6年連続で上昇し、5年連続で過去最高を更新。全国平均より0.01ポイント高い。全国を上回るの11年ぶりで、法定雇用率との差は前年の0.1ポイントから0.02ポイントに縮小した。

 前年を上回った要因として同局は「CSR(企業が社会に対して責任を果たすなどの意味)やコンプライアンス(法令順守)への関心が高まり、さらに30年4月からの精神障害者の雇用義務化に伴う法定雇用率の引き上げ及び雇用義務対象となる事業主の範囲が広がることなどにより、県内でも障害者雇用に積極的に取り組む企業が増えたことなどが挙げられる」と説明。

 雇用した障害者数は前年を44人、2.1%上回る2,109.5人で過去最多にのぼり、法定雇用率達成企業数は415社で、同15社増加した。法定雇用率達成企業割合は同3.2ポイント上回り、61%に。本県の実雇用率の全国順位は前年の34位から31位に、法定雇用率達成企業割合は同17位から11位にそれぞれアップした。

 実雇用率が県内で最も高い企業は前年に続いて八峰町のゴム製品製造業、秋田アルスで、前年を1.44ポイント上回る25.3%と、4人に1人を超えた。秋田北地方からは前年に続いて北秋田市の繊維工業、シード(中嶋誠社長)が食い込み、8.47%で前年の6位から5位に順位を上げた。同地方の企業が10位内に入るのは3年連続。

 一方、県・市町村などの実雇用率は2.45%で、法定雇用率を0.15ポイント上回ったものの、前年に比べて0.02ポイント下降した。うち秋田北地方の各市町村は大館市が2.24%(前年2.22%)、鹿角市が2.17%(同2.22%)、北秋田市が1.9%(同2.16%)、小坂町が1%(同1.32%)、上小阿仁村が1.79%(同1.85%)  (午前零時)