2017年12月6日付
「配備反対の意見を」
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一般質問でイージス・アショア問題に触れる石田議員
佐竹知事に求める

県議会一般質問で石田議員
 
イージス・アショア問題

 12月定例県議会は6日、一般質問(3日目)を行った。秋田北地方関係議員は、石田寛氏(社民・大館市)が登壇。この中で同議員は、北朝鮮に対する防衛力強化に向けて弾道ミサイルを宇宙空間で迎撃するためのシステム「イージス・アショア」を防衛省が県内に配備する、と報じられたことに触れ、配備によって本県が標的になりかねないことに県民が不安を感じていると指摘し、佐竹敬久知事に配備反対の意見を発するよう求めた。

 これに対して知事は、先月27日の記者会見と同様、東北防衛局に職員を派遣して事実確認をさせた結果、配備の詳細は未確定であるとする回答を得た経緯を説明。その上で、仮に本県への配備が決まった場合は詳細かつていねいな説明を国に求めていく、と明言した。イージス・アショア配備に関する石田議員の質問要旨と知事の答弁内容は次のとおり。 (午後2時半)

<石田議員の質問要旨>

 報道によると、防衛省はイージス艦の持つ弾道ミサイル迎撃システムを陸上に配備するイージス・アショアを秋田県と山口県の2カ所に配備する方向で調整している、とある。また、地元と調整に入り、2023年度に運用を始める方針、とあった。このことは県民に大きな不安をいだかせており、反対を求める声もたくさんあがっている。県民の安全を守るためにも、毅然とした態度を示すべきである。

 防衛省は、イージス護衛艦のうち弾道ミサイル対応艦について混合型など8隻態勢とすることをすでに決めている。このことについて言えば、すでに迎撃態勢が整っており、イージス・アショア配備は過剰な装備であると指摘する声もある。トランプ大統領を支援するためのような日本の行為は、褒められたものではない。

 そもそもミサイルを迎撃することは可能なのだろうか。イージス・アショアは、配備されても準備に20分かかると言われており、この間に迎撃ポイントは通過してしまう。無駄な装備に国民の税金を1,600億円も投ずるのは正しい道と言えるのか。県民は、かえって標的になるのでは、と不安を感じている。

 また、電磁波などの影響が考えられる新屋地区(秋田市)の住民への説明は行われるのか。あくまでも、北朝鮮とは平和的解決が必要であり、対話を続けるべきだ。韓国大統領の発言も対話を求めていた。今の政府は異常としか私には見えない。かつて2003年2月、イラク戦争前に中、日、フランス大使館を訪ねた際に職員が私に「友人が酔っ払い運転をしようとしたら、あなたはキーを取り上げるでしょう。日本はアメリカの友人でしょう」と言った。しかし、今の日本はキーを取り上げるどころか、助手席に乗りこみ、アクセルを一緒に踏もうとしているように思えてならない。

 今回の件については、情報開示と県民の理解が優先されなければならない。ぜひ知事には、配備に反対する意見を発してほしいと考えるが、いかがか。

<佐竹知事の答弁内容>

 秋田市の陸上自衛隊新屋演習場がイージス・アショアの配備の候補地になっていると報道されたことにより、市民、県民に不安が生じていることから、先月、秋田市とともに職員を東北防衛局に派遣し、県民の不安の声を伝えた。その際、新規の弾道ミサイル防衛システムの検討状況を確認したところ、配備の詳細は未確定であるとの回答で、現段階では配備の是非を論ずることはできないと考えている。今後、国の議論の行方を注視しながら、仮に本県への配備方針が出された場合にはさらに県民の不安が増すものと思われることから、防衛は国の専権事項ではあるが、詳細かつていねいな説明を国に対してしっかりと求めていく。