2017年8月10日付
「一定のけじめつける」
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佐竹知事
県議会全員協で知事

記録的大雨時の問題

 佐竹知事は10日午後、県議会全員協議会に出席し、先月22日に県内を襲った記録的大雨の際、宮城県へゴルフ旅行に出掛けていたことに伴う一連の問題について陳謝、釈明した。この中で知事は、責任の取り方について議員が質したのに対し、「そう遠くない時期に一定のけじめをつける」との決意を示した。

 先月22日から23日にかけての記録的大雨により、県内各地で家屋の浸水や鉄道、道路の損壊、農作物、農業用施設などへの被害が多発。知事の要請などを受け、政府は8日の閣議で今回の豪雨災害を激甚災害に指定した。

 10日午後1時半に開会した県議会全員協議会で知事は、状況説明に先立って発言を求め、危機管理意識の欠如やゴルフでの同行人数に対する嘘など一連の失態に対して謝罪。その上で、「あらためて初心に帰り、厳しく身を律しながら謙虚な姿勢で全身全霊を傾けていく覚悟」とし、現職の責務を全うしたいとの姿勢を示した。

 続いて、知事、危機管理監、農林水産部長、建設部長の順で県としての対応や被害状況などを説明した後、会派別に質疑を行った。最初に質した渋谷正敏議員(自民)は知事に対し、責任の取り方をどうつけるつもりかについて回答を求めた。これに対して知事は「さまざまな意見を聴いた上で、総合的に判断しながら私自身、責任の取り方についてそう遠くない時期に一定のけじめをしっかりつけなくてはならないと思っている」と答えた。

 また、渋谷議員は「(県内で災害が発生していたさなか、秋田に)帰った方がいいのではないかと知事に言うことは、思いもよらなかったのか。あるいはただ言えなかったのか、どっちなのか」と、22日に知事に同行していた草g作博観光文化スポーツ部長と水澤聡産業労働部長を"糾弾"。

 これに対して草g部長は「今回のことについては、1つには気象災害を適時適格に把握できる携帯(電話)の設定をしていなかったこともあり、そういう意味では県内の気象状況に対する認識が本当に甘かったと思っている」とした。その上で、知事に進言できる立場にありながら知事に言えなかったことを後悔と反省をしていると釈明しつつ、「それはある意味で私の認識が甘かったからと考えている」と答えた。

 さらに、水澤部長は「気象情報に関して、朝の時点でも十分な確認をしていなかった。また、十分な気象情報が入るような携帯の設定もされていないという中で、本当に今思えば後悔しているわけだが、十分な気象情報を把握できなかったことで知事に進言することができなかったということである。決して、進言すべき状況にありながら、進言できないということはないと思っている。本当に状況を把握できなかったこと、大変反省しているが、本当にそのことが進言に至らなかった理由である」と答弁。

 両部長とも「知事にもの言えない」のではなく、切羽詰まった気象状況になるであろう予想、認識すら、当初からもてずにいたことをあらためて露呈する釈明となった。状況説明前に知事が行った陳謝の趣旨は次のとおり。 (午後4時)  関係コラム「信用失墜」

 今回の大雨災害において、私自身のきわめていたらぬ行動により県政に対する信頼を阻んだことに対し、被災された皆様はもとより、県民の皆様、県議会議員の皆様に心からお詫びを申し上げる。今回の事案において私の初期対応の、いや、状況判断の甘さ、さらには当初真実を語らなかったことの二重に失態を重ね、お詫びの言葉を重ねるだけでは済まないことは重々承知しており、また、県政に対する信頼を取り戻すことも容易ではないこともあらためて自身の不明さに恥じ入っている。

 各方面からの厳しいご叱責は当然ではあるが、かくなる上は今回の失態をしっかりと心に刻み、深く反省し、全力で災害の復旧、復興に取り組むとともに、多くの県政課題の解決に向けて全力を尽くすことが私の責務ととらえ、あらためて初心に返り、厳しく身を律しながら謙虚な姿勢で全身全霊を傾けていく覚悟である。重ねて、このたびの不始末をお詫び申し上げる。