2017年8月9日付
釈迦内PAを観光利用へ

国交省が採択を発表

本年度分の現地実証実験

 国土交通省は9日、東北の2件を含む9件を道路に関する新たな取り組みの現地実証実験として採択した、と発表した。うち県内からは、大館市が申請した「釈迦内PA(パーキングエリア)を活用した観光利用促進に関する社会実験」を採択。

 道路に対する価値観やニーズの多様化、生活環境に対する意識の高まりに伴い、幅広い意見を採り入れながら施策の導入を考えていくために、同省は11年度から社会実験に取り組んできた。

 これまで実施した社会実験としては〇歩行空間を拡大することなどにより車優先の道路から歩行者や自転車優先の道路への再構築を図る実験〇オープンカフェなどの道路空間の多目的利用を図る実験〇パーク&ライドなどを用いた公共交通機関の利用促進を図る実験、などが挙げられる。

 従来の「現地実証実験タイプ」に加え、本年度は実験計画の熟度向上や実験実施にあたっての課題を事前に把握する「実行可能性調査(FS)タイプ」も公募(4月25日〜5月31日)した結果、全国からの応募15件中9件の実験を採択。

 うち大館市の「釈迦内PAを活用した観光利用促進に関する社会実験」は現地実証実験タイプ。同市商人留の秋田自動車道にある釈迦内PA(25年11月供用開始)内での物品販売などの収益を活用し、市内に点在する観光地を周遊する観光ツアーバスの運営に向けた取り組みを展開する。実証実験は9月23日から10月29日までの土曜、日曜、祝日に実施する予定で、国からの交付で995万円を事業費として見込んでいる。

 このほか、東北では今回、福島市が申請した「東北中央道と『道の駅』の活用による地域活性化社会実験」も実行可能性調査タイプとして採択。「道の駅」で東北中央道沿線の観光周遊を促す情報提供などを行い、地域活性化への可能性を探る。 (午後5時)