2017年5月3日付
大館って城下町?

3割近くが「知らない」

市の調査結果で課題浮き彫り

 大館市民の約9割が、歴史的な町なみや建造物を保全する必要性を感じていることがわかった。市が2月に実施した同市の歴史まちづくりに関するアンケート調査の結果で示されたもの。一方で、大館が城下町であったことを3割近くが知らないほか、歴史的価値の高い建造物や伝統が失われていくことに対して15%以上が「気にならない」と答えるなど、課題も浮き彫りに。

 同調査は、市内の20歳以上の市民1000人を無作為に抽出して2月3日から17日にかけて実施し、451人が回答した。各設問のうち歴史的な町なみや建造物を保全することについては、全回答者の24.5%を占める106人が「積極的に行っていくべき」、同66.2%の286人が「必要に応じて行っていくべき」と答え、それらを合わせた90.7%が必要性を感じている。

 ただ、「歴史的建造物より未来の子供達の方が大事」や「確固たる整備理由を市民が納得できるよう、意見募集するべき」との意見もあり、保全にあたっては広く市民の声を反映させることが求められる。

 一方、大館が城下町であったことに対しては、同27.2%を占める119人が「よく知っている」、同44.9%の196人が「少し知っている」と回答。全体の72.1%が程度に差こそあれ知っていることになるものの、「あまり知らない」が同20.6%の90人、「全く知らない」が同7.3%の32人で、それらを合わせると3割近くが大館が城下町であった歴史を認識していないことに。

 同設問に関連し、城下町の名残を感じられる場所はどこか、という問いには、選択肢の中からあてはまるものにすべて○をつける回答形式にした結果、大館城の本丸跡が現存する桂城公園が同82%を占める359人で群を抜いて多かった。以下、寺院・神社やその周辺の同33.6%(147人)、料亭街やその周辺の同21%(92人)、 城下町の町割りの同20.5%(同90人)などの順。名残を感じない、と答えたのは同11.2%の49人だった。

 さらに、神社や寺院などの歴史的価値の高い建造物や、例祭などの伝統を反映した人々の営みが減少していくことに対しては、「大いに気になる」が同28.5%(125人)、「やや気になる」が同55.5%(243人)で多数派だった反面、「ほとんど気にならない」が12.8%(56人)、「全く気にならない」が2.7%(12人)と合わせて15%以上が無関心という実情も無視できないといえそう。

 このほか、歴史的な地域資源を活かしたまちづくりについて、どのような意義があると考えるかという設問では、あてはまるものすべてに○をつける形式にした結果、「古いものを大切にする」が47.1%(203人)で最も高比率。以下、「学ぶ機会が増える」が44.8%(193人)、「歴史的資源の価値が向上する」が44.1%(190人)と、3項目の回答がそれぞれ40%を超えた。 (午前零時)

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