2017年4月27日付
40代以下は63.1%

本県のトラック運転者

東北平均以上に高年齢化

 国土交通省東北運輸局は27日、東北のトラック事業者の88%で運転者不足を訴え、小規模事業所ほど高年齢化が顕著だとする調査結果を公表した。本県の40代以下のトラック運転者の割合は63.10%で、東北6県の平均を下回った。

 物流業界で人材不足の問題が深刻の度を増す中、運転者不足対策の一環として同局は、27年度から運輸支局長による高校訪問活動を実施。この取り組みを継続するにあたり、東北のトラック運送事業者を対象に同局は、人材確保に向けた取り組みについて初めて調査を行った。運転者不足の実態と高校新卒者、女性運転者の採用への取組状況を把握、分析することで、より効果的な運転者不足対策の手法を検討する方針だ。

 調査は、昨年12月に東北に営業所を有するトラック運送事業者185事業者を対象に実施し、 72.9%を占める135事業者から回答を得た。同一法人の複数営業所が調査対象となった場合は、各営業所を1事業者としてカウント。

 その結果、運転者の年齢層で高い割合を占めているのは40〜50代で全体の61.42%だった。事業所規模別の運転者年代割合は表1のとおりだが、運転者数20人以下の50代以上の年齢層が占める割合が53.15%なのに対し、同201人以上は31.44%となるなど大きな開きがあり、小規模事業所ほど高年齢化が顕著。

 また、県別の運転者年代割合は表2のとおりだが、40代以下の比較的若い年齢層が占める割合は東北平均で65.32%だった。最も低いのはかろうじて60%台を保った福島の60.55%で、これに青森が62.61%、本県が63.10%、岩手が64.40%、山形が66.81%で続き、最も高いのは69.64%とほぼ7割を40代以下で占める宮城。うち本県は30代が東北最高の24.90%を確保したものの、29歳以下の若手ドライバーの割合は同2番目に低い6.42%、40代は同最低の31.78%にとどまった。

 全回答事業者の88%が運転者不足を訴えているほか、女性運転者の割合は東北平均でわずか2.8%の低水準。さらに、26年度〜28年度に高校新卒者を採用した事業者は全体の4分の1の25%で○採用活動は主に高校への直接訪問○採用時は「荷役作業」や「乗務補助」に従事○半数の事業者が中型・大型免許取得に費用を支援した、などが分かった。

 今後の運転者採用については、若年層や女性を積極的に採用したいとする意見がある一方、採用に対して困難を感じる向きも多数みられた。このほか、新免許(準中型)制度の運転者採用に与える影響については、期待する意見が4割を占めた反面、効果がないとする意見も2割を占めた。  (午後4時)

表1

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表2

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