2017年4月10日付
東北で2番目に多く

28年度の県内倒産件数60件

負債額、東北2番目の低水準

 28年度の県内倒産は、負債総額が東北で2番目に少なかった反面、件数は2番目に多かった。東京商工リサーチが10日公表した28年度全国企業倒産状況で示されたもの。全国の倒産件数は、26年ぶりの低水準に抑えられた。

 全国の倒産件数(負債額1,000万円以上)は8,381件、負債総額は1兆9,508億9,900万円。うち倒産件数は前年度に比べて3.4%、303件減少し、8年連続で前年度を下回った。2年度の7,157件以来26年ぶりの低水準で、2年連続の9,000件未満に。金融機関が中小企業の債務返済を繰り延べる「リスケジュール」要請に柔軟に対応したのに加え、国内景気の緩やかな回復を背景に、財務内容に改善がみられる企業への貸出増なども影響したとみられる。

 また、負債総額は同4.2%、863億6,400万円減少し、7年ぶりに増加した前年度から再び減少に転じた。主な倒産のうち、プラズマテレビ・ディスプレイ製造のパナソニックプラズマディスプレイ(昨年11月、負債5,000億円)が特別清算を申請したのが、製造業で戦後最大の倒産。同倒産だけで負債総額の4分の1(構成比25.6%)を占めた。それでも、全体では負債1億円未満が6,087件(構成比72.6%)と約7割を占め、小規模倒産が中心なのに変わりはない。

 県内の倒産件数は、前年度比13件増の60件。統計を開始した昭和46年度以降最も少なかった前年度から再び悪化し、4年ぶりに増加に転じた。東北最多は宮城の88件で、本県はこれに次ぐ水準。

 一方、県内の負債総額は前年度比19.5%、22億200万円減の91億600万円で、2年ぶりに100億円を下回った。最大倒産は、カメラレンズ製造の岩田光学工業(由利本荘市)の20億1,200万円。東北で負債総額が最も少なかったのは岩手の76億7,700万円で、本県はこれに次ぐ水準。本県を含む東北各県の21年度以降の倒産推移は次のとおり。 (午後3時)

件数=件=    負債額=100万円=     左から28年度/27年度/26年度/25年度/24年度/23年度/22年度/21年度
東北計330/315/ 351/356/354/411/576/688  70,560/73,036/76,405/62,945/123,916/137,112/169,097/161,601
青森 45/54/69/57/49/69/84/96  10,509/6,724/11,874/7,366/54,796/22,987/37,798/23,462
岩手 43/40/43/44/42/56/71/91  7,677/9,591/15,497/12,393/10,125/12,177/27,399/39,171
宮城 88/82/88/90/77/76/147/171  15,206/18,222/16,779/16.790/11,700/40,838/38,937/36,486
秋田 60/47/53/63/78/55/77/90  9,106/11,308/6,090/7,052/22,552/18,716/9,841/14,787
山形 43/56/68/68/58/71/85/95  9,560/17,847/18,094/16,002/6,201/11,524/9,688/14,338
福島 51/36/30/34/50/84/112/145  18,502/9,344/8,071/3,342/18,542/30,870/45,434/33,357