2017年3月15日付
県内初、大館市を認定

歴史的風致維持向上計画

17日、福原市長に交付

 国土交通省は15日、大館市の歴史的風致維持向上計画を認定した、と発表した。県内初、全国で60番目の認定。藤井比早之国土交通大臣政務官が17日に、同市の福原淳嗣市長に認定証を交付する。

 同認定は20年5月に公布、同11月に施行した「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(通称:歴史まちづくり法)」に基づくもの。同法律は、日本固有の歴史的建造物や伝統的な人々の活動からなる歴史的風致について、市町村が作成した歴史的風致維持向上計画を国が認定することで、法律上の特例や各種事業により市町村の歴史まちづくりを支援するもの。

 認定を受けた市町村は社会資本整備総合交付金(街なみ環境整備事業、都市公園等同、都市再生整備計画同)、集約促進景観・歴史的風致形成推進同、歴史的風致活用国際観光支援同を中心とする支援措置を国から受ける。

 大館市は重要文化財大館八幡神社と、大館神明社例祭の大館囃子や田代岳の作占い、天然記念物秋田犬の保存・継承活動などからなる歴史的風致の維持向上を図るため、同神社の保存補修や道路美装化、伝統的工芸品(大館曲げわっぱ)活動支援事業などを計画(期間29年度〜38年度)の柱に据えた。

 27年7月に同計画の策定に着手した大館市は国土交通、農林水産、文化の3省庁と7回にわたってヒアリングを重ねたほか、国の担当官による現地調査時の指導や関係機関からの助言を得て、計画の熟度を高めてきた。また、同着手以降20回近く地区座談会を重ねたのに加え、市民から広く意見を募ったほか、学識経験者や各分野の専門家で構成する「歴史的風致維持向上協議会」を開いて大局的な観点から助言を得た。

 同協議会での計画案の承認を得て、28年内に同3省庁に計画を申請し、本年度内に県内初の認定が得られるよう作業を進めた結果、きょうの認定発表に至った。福原市長は「この『歴史まちづくり』が、大館駅前地区都市再生整備計画事業や御成町南地区土地区画整理事業と連携しながら、市民のシビックプライドを醸成し、さらには市全体の活力を高めていけるよう継続して取り組む」との決意を示していた。

 今回は、大館市とともに山梨県甲州市、熊本県湯前町も認定を受け、21年1月19日の第1号認定以来の累計認定自治体数は62市町を数える。うち県内初の大館市は、北東北では青森県弘前市に次いで2番目、東北6県では8番目、全国では60番目の認定に。

 福原市長は17日、国土交通省(中央合同庁舎3号館)4階の藤井国土交通大臣政務官室で認定証の交付を受ける。また、大館市は18日午後1時から同市片町のホテルクラウンパレス秋北で「歴史まちづくりシンポジウム」を開く。同省が作成した計画に対する主な支援措置は上段図、同市の重点区域での施策・事業概要は下段図のとおり。 (午後4時半)

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