2017年3月14日付
県産豚肉初めて海外へ

香港に向けて「桃豚」

17日に第1便の出発式

 本県を代表する銘柄豚の1つである「桃豚」が、県のバックアップを得て香港に輸出されることになった。県産豚肉の海外展開は今回が初めてで、17日に第1便が出発。これを前に、同事業にかかわる(株)ミートランド、ポークランドグループ、JA全農ミートフーズ(株)、JA全農あきた、県による共同記者会見が14日に県庁で行われ、事業の詳細などを説明した。

 JAグループは、国産農畜産物の輸出強化を最重点施策の1つに掲げている。JA全農あきたをはじめとする県内のグループ傘下各社も県産農畜産物の輸出拡大に向けた体制の整備、強化などに取り組んでいる。

 こうした中、同グループ傘下のミートランド(鹿角市八幡平)は昨年から、県の協力を得ながら香港向け豚肉輸出に伴う選定取得を目指し、必要条件の整備を進めてきた。この結果、さる2月6日に厚生労働省から香港当局での諸手続きが完了した旨の連絡を県経由で得た。これにより同社は自社で処理・加工する豚肉の香港輸出が可能となり、17日の第1便発送にこぎつけたもの。

 本年度は、ポークランドグループ(小坂町)が生産したSPF豚「桃豚」の年間2.4トンの輸出を目指す。早くから地域循環式農業を実践している同グループは、農場HACCPの認証取得や継続的な飼料用米の利用など、先進的な取り組みが高く評価されている。これに加え、全国銘柄豚好感度コンクールで複数回優秀賞を受賞しており、香港でも県産豚肉の高品質さと生産へのこだわりを強くアピールできると期待。

 香港への展開にあたっては、JA全農ミートフーズ(株)が輸出の窓口となり、同社傘下の現地法人「全農香港肉類有限公司」直営のレストラン「和牛焼肉『純』」を皮切りに4月から販売を開始する予定。今後は、県をはじめとする関係機関、団体と連携しながら香港での販売促進活動などにも本腰を入れ、県産ブランドの知名度向上や輸出拡大につなげたいと意気込んでいる。

 第1便の出発式は、17日午後1時半からミートランドの出荷バース前駐車場で挙行。県鹿角地域振興局や鹿角市、小坂町、県食肉衛生検査所、JAかづのなどの関係者が参列し、神事やテープカットなどを経て「桃豚」ロース、肩ロース、バラあわせて100キロを出荷する。   (午後3時半)