2017年3月9日付
「あのコースは三沢」
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佐竹知事
佐竹知事が"断言"

北朝鮮の弾道ミサイル複数発射問題

 佐竹知事は9日、さる6日に北朝鮮が弾道ミサイル4発を同時に発射し、男鹿半島の西300〜350キロ海上に落下した事態について、「あれは米軍三沢基地を狙ったもの」との見方を明確に示した。標的が同基地であるとの推測はインターネット上でも話題になっている中、知事の立場で"断言"したのは注目される。

 同ミサイル発射を受けて8日には参議院、9日には衆議院が、北朝鮮への制裁を着実に履行する旨を関係国に働きかけることなどを求める決議をそれぞれ行った。

 佐竹知事は9日、今回の発射問題に触れ、「あのコースは三沢」と断言。その上で「もし沖縄の米軍基地を標的にするなら完全に韓国の領空を飛ぶことになり、失敗すると韓国に落ちる。もし米軍横田基地を狙うなら、完全に日本列島を横断する」との見方を示し、「実験するには秋田の方向が一番良い」とする判断で北朝鮮が発射したとの"推論"を立ててみせた。

 さらに、知事は「男鹿半島、五城目、十和田辺りを通って三沢に行く。万が一、途中でコントロールを失うと、確実に秋田県内に落ちる」との仮説を示し、迎撃による本県へのダメージを危惧。

 「迎撃するにしても、第1次迎撃をイージス艦から行って撃ち損じると、三沢のPAC3(弾道ミサイルの迎撃に特化した地対空誘導弾)が動く。下手をすると、県内の上空で爆発し、破片が落ちる。海の上で迎撃できたらいいのだが。どうなるのか、本当に今までにない危機感が出ている」と結んだ。

 北朝鮮は三沢基地を標的にしている、との見方はインターネット上でもにわかに"議論"が高まりつつある中、推論の域を出ないとはいえ、知事の立場で弾道ミサイルの標的を断言するのは異例とみられる。 (午後5時)