2017年1月14日付
東北で2番目に多い56件

28年の県内倒産件数

全国は8年連続前年比減

 昨年の県内倒産件数は、東北6県で多い方から2番目だった。東京商工リサーチが13日公表した28年全国企業倒産状況で示されたもの。全国の件数は8年連続で前年を下回り、平成2年以来の低水準にとどまった。

 全国の企業倒産規模(負債総額1,000万円以上)は件数が8,446件、負債総額が2兆61億1,900万円。件数は前年に比べて4.1%、366件減少し、8年連続で前年を下回り、平成2年(6,468件)以来の低水準に。月別の最多は6月の763件で、800件超えは皆無と倒産の抑制が際立った。

 要因としては、引き続き金融機関が中小企業の債務返済を繰り延べる「リスケジュール」要請に応じたのに加え、上向きな景況や財務内容に改善の兆しがみえる企業への貸出増も影響したとみられる。とはいえ、昨年12月は4カ月ぶりに前年同月比増に転じ、倒産減少の「底打ち」もうかがえるため、今後の推移が注目される。

 負債総額は同5%、1,062億6,300万円減少し、2年ぶりに前年を下回った。主な大型倒産のうち製造業は、戦後最大となったパナソニックプラズマディスプレイ(負債5,000億円・11月)の特別清算申請が挙げられる。ただ、負債総額全体では負債1億円未満の構成比が71.9%(6,074件)を占め、小規模倒産が大半であることに変わりはない。

 東北6県全体と本県の21年以降の推移は下表のとおりだが、うち本県の28年件数は前年比16.7%、8件増の56件で、昭和46年の統計開始以降最少だった前年から増加に転じた。東北6県の中では宮城の95件に次いで多く、全国では多い方から28番目。

 一方、本県の負債総額は92億6,700万円で、前年に比べて11.5%、12億500万円減少した。3年ぶりに増加した前年から再び減少。東北では岩手の46億7,800万円に次いで少なく、全国では少ない方から13番目だった。

 業種別で最も多いのは製造業の15件で、負債額が最大だったのは由利本荘市のカメラレンズ製造業、岩田光学工業の20億1,200万円。前年は肥料の成分表示偽装が発覚した太平物産(秋田市)の32億7,600万円を最大に、負債額10億円以上の倒産が3件を数えたのに対し、28年は1件にとどまった。 (午前零時)

左から28年/27年/26年/25年/24年/23年/22年/21年
件数=件 
負債総額=100万円 
東北全体
348/320/347/367/343/452/605/731
73,417/75,286/67,958/71,993/133,803/154,715/154,998/190,532
本 県
56/48/62/58/68/68/74/102
9,267/10,472/7,305/9,642/26,345/12,855/8,785/18,912