2016年12月9日付
11月は東北で2番目に多く

県内の倒産件数、負債額

件数は前年の2倍以上

 11月の県内倒産は件数、負債総額ともに東北で2番目に多かった。東京商工リサーチが8日公表した同月の全国企業倒産状況で示されたもの。全国の件数は、同月としては26年ぶりに700件を下回った。

 全国計の企業倒産(負債額1,000万円以上)は件数が693件、負債総額が5,944億8,400万円。件数は前年同月に比べて2.5%、18件減少し、3カ月連続で前年を下回った。

 11月としては平成2年の633件以来、26年ぶりに700件を下回る低水準。金融機関が中小企業の債務返済を繰り延べる「リスケジュール」要請に依然応じているほか、財務内容に改善の兆しがみえる企業への貸出増も影響しているもよう。

 反面、負債総額は同319.6%、4,528億3,400万円増加した。月単位の負債総額が5,000億円を超えたのは、25年4月の6,859億8,700万円以来、3年7カ月ぶり。プラズマテレビ・ディスプレイ製造のパナソニックプラズマディスプレイ(大阪・負債5,000億円)が特別清算を申請したことにより、製造業で戦後最大の倒産となったのが影響した。

 この1件だけで、11月負債総額の8割(構成比84.1%)を占めたものの、全体としては負債1億円未満が500件(同72.1%)と7割を占めるなど、大半が小規模倒産であることに変わりはない。

 県内の倒産規模は、件数が前年同月の3件から7件へと2倍以上に膨らんだ。東北6県の中では、宮城県の12件に次いで多い。一方、県内の負債総額は前年同月比33.4%、11億9,800万円減の22億8,400万円。

 前年同月は肥料の成分表示偽装が発覚した秋田市の太平物産が秋田地裁に民事再生法の適用を申請し、同1件だけで県内全体の94.1%を占める32億7,600万円に。この"反動"で先月は前年同月を大幅に下回ったものの、26年同月比では28%、4億9,900万円多い。東北6県の中では、青森県の26億4,300万円に次ぐ水準。  (午前零時)