2016年12月7日付
冬山遭難の未然防止を

県内の関係機関

本格的積雪期を前に注意喚起

 県内も本格的な積雪期が目前に迫る中、県警など関係機関、団体は冬山の遭難防止に向けて県民に注意を促している。「冬山登山を計画している人は冬山の厳しさを知り、基本ルールを守って」と喚起。

 県警がまとめた過去10年間の登山による遭難発生件数推移は18年4件、19年8件、20年9件、21年14件、22年9件、23年4件、24年9件、25年10件、26年18件、27年19件。3年連続で増加し、27年は前年に3人を数えた死者こそ皆無だったものの、発生件数は同10年間で最悪だった。今年は2年ぶりに死者が出ているほか、負傷者数も2ケタ台に達しただけに、冬山遭難への懸念も高まる。

 こうした状況の中、県警など関係機関は●冬山への安易な登山は慎む●単独登山は最も危険●天気予報の確認と適切な判断●日程は余裕をもって、装備、燃料、食料などは十分に●雪崩に注意●登山計画書の提出を●万一の場合の救援体制を、の7項目を中心に、広く県民に注意を促している。

 本県関係の冬山のうち、岩手県にまたがる八幡平については「冬は北西の季節風が強く、荒天時には視界ゼロとなり、特に源太森からは気象条件が一段と厳しい。これに加え、目標物が少ないことから円形にさまよい歩くリングワンデルングに陥る危険がある。必ず、地図、磁石、GPSなどで位置確認を行いながら行動を」と喚起。

 さらに、山形県にまたがる鳥海山については「冬は天候が急変しやすく、いったん吹雪になると視界ゼロの状態が何日も続くため、冬山登山者はほとんどいない。登山を試みる場合は、本格的な冬山登山の知識と十分な経験、装備が必要」としている。

 なお、北秋田市、山岳会、警察、消防本部の各機関、団体は8日に同市の森吉山阿仁スキー場で冬期山岳捜索救助訓練を行い、新規導入資器材の取扱方法、連絡体制、捜索救助方法の手順などを確認する。警察庁が今月発表した28年冬山情報のうち、森吉山の情報は次のとおり。

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