2016年12月5日付
10年間で初の1,000本割れ
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猛烈な勢いで葉を食い荒らす緑の大敵アメシロ(大館市内で)
秋田北地方の28年アメシロ被害

1、2世代計703本

 秋田北地方では今年、緑の大敵アメリカシロヒトリによる樹木の被害本数が、過去10年間で初めて1,000本を下回った。県森林整備課が5日までにまとめた同地方の被害状況で示されたもの。同地方で毎年被害を出しているのは大館、北秋田の両市で、改善傾向がみられながらも鹿角、小坂、上小阿仁の3市町村のようなほぼ皆無に至らないのが実情だ。 

 アメシロは、年に2度発生する緑の大敵。例年サナギで越冬して5月中旬にガ(成虫)となり、サクラ、ヤナギ、プラタナスなどの葉の裏に800個から1,500個の卵を産みつける。6月中旬に0.5センチほどの小さな毛虫(幼虫)になり、7月には2センチぐらいに成長、猛烈な勢いで葉を食い荒らす。これが再びサナギになり毛虫−と同じサイクルで年に2度樹木に被害を与え、最初のサイクルを1世代、次を2世代と呼んでいる。

 秋田北地方の1、2世代をあわせた今年の被害本数は前年比581本、17.4%減の703本で、過去10年間で初めて1,000本を下回った。世代別の内訳は、1世代が同650本、65.3%減の346本で2年連続の減少。また、2世代は同69本、24%増の357本で、6年ぶりに増加した。

 同地方の市町村別内訳は、1世代が大館市で57本(前年同期比4本増)、北秋田市で289本(同653本減)。鹿角市で前年同期の1本から皆無となったほか、小坂、上小阿仁の両町村は前年同期に続いて皆無。2世代は大館市で131本(同85本増)、北秋田市で226本(同16本減)で、鹿角、小坂、上小阿仁の3市町村は前年同期に続いて皆無だった。前年は微害のほか中害、激害もみられたが、今年は全703本が微害。同地方の過去10年間と今年の被害本数推移は下表のとおり。

(単位:本) 今年 27年 26年 25年 24年 23年 22年 21年 20年 19年 18年
合計 703 1284 4509 3411 7158 23241 11633 2645 2268 2245 2976
1世代 346 996 3499 1109 4458 13300 1393 735 558 292 81
2世代 357 288 1010 2302 2700 9941 10240 1910 1710 1953 2895