2016年11月20日付
過去10年間の最少か

県内のHIV抗体検査件数

12月1日は世界エイズデー

 12月1日は世界エイズデー。県内は、保健所などでのHIV抗体検査件数が過去10年間の最少にとどまりそうな状況の中、HIV感染者、エイズ患者ともきわめて緩やかながら増加傾向にある。このため、県など関係機関は「自分自身のため、そして大切なパートナーのためにも、この機会にぜひ1度検査を受けて」と呼びかけている。

 エイズ(後天性免疫不全症候群)は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって引き起こされるさまざまな病気の総称。HIVに感染すると、現治療法では体内にいるウイルスを完全に取り除くことはできないものの、「多剤併用療法」という投薬治療で同ウイルスの増殖を抑えることが可能。このため、きちんと薬を服用することでエイズの発症を遅らせることができ、入院することなく定期的な通院で済む。「HIV感染に不安のある人は検査を受け、早期発見・早期治療をすることが大変重要」と、県は検査の必要性をアピール。

 WHO(世界保健機関)は、世界的レベルでのエイズまん延防止と患者や感染者に対する差別、偏見解消を目的に1988年、12月1日を世界エイズデーとした。同日を中心にエイズに関する正しい知識などについての啓発活動を推進しており、日本でも全国各地でさまざまな関係イベントを展開。今年は「知っていても、分かっていても  AIDS  IS  NOT  OVER」を世界エイズデーのテーマに据えた。

 厚労省エイズ動向委員会が公表した11月報告のうち県内の状況は、HIV累計感染者数が前年同期比2人増の21人、エイズ累計患者数が同1人増の24人。きわめて緩やかな増加ながら、5年前の23年同期との比較ではHIV累計感染者数が7人、エイズ累計患者数が4人それぞれ増加した。

 一方、過去15年間の県内のHIV抗体検査件数推移は下表のとおりだが、このうち今年は第3四半期までの累計で255件となり、前年同期比5件減と横ばいに近い状態。ちなみに、27年計は19年以降の過去10年間で最少の386件にとどまり、16年の334件以来11年ぶりに400件を割り込んだ。2年ぶりの減少。

 今年は第1四半期(1-3月)が全国で2番目に少ない82件、第2四半期(4-6月)が同4番目の91件、第3四半期が同5番目の82件と、全国でも低水準にとどまっている。第3四半期までに前年同期を下回っている状況からすれば、年計で過去10年間の最少を更新する可能性も。

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