2016年11月14日付
十和田湖伝承の講演も

18日に環境保全会議

広く参加呼びかけ

 秋田、青森の両県で構成する本年度の十和田湖環境保全会議は、18日に小坂町交流センター「セパーム」で開く。事務局は「十和田湖の伝承や歴史、水環境について広く学び、環境保全の意識を高めるために参加してみませんか」と広く呼びかけている。

 昭和初期に透明度が20メートルあったとされる十和田湖の水質は、観光廃水や生活廃水などで昭和61年度以降、環境基準を達成できない状況が続き、透明度が低下傾向にあった。このため、平成13年度に秋田、青森両県が共同で「十和田湖水質・生態系改善行動指針」を策定し、普及啓発活動などを展開。

 その結果、近年は水質悪化傾向がおさまり、横ばい水準で推移。27年度には、透明度が昭和60年度以来30年ぶりに12メートル台を回復させた。水質も全国の湖沼の中で上位につけており、「澄んだきれいな湖」を維持していくために同保全会議は重要な位置づけにある。

 今保全会議は、開会あいさつなどに続いて小坂町教育委員会の亀沢修事務局長が「八郎太郎伝説と十和田信仰」と題して講演。さらに、秋田県健康環境センターの生魚利治研究員が「水質から見る十和田湖」、青森県環境保健センターの葛西正毅研究管理員が「28年度十和田湖定点等における水質調査について」、 秋田県水産振興センターの高田芳博主任研究員が「十和田湖における動物プランクトンの出現状況」と題してそれぞれ話題提供する。

 地域住民や十和田湖周辺事業者、関係機関などあわせて約80人の参加を見込んでいるが、関心のある人は事前の申し込みなく誰でも参加できる。同会議は午後1時半から、約2時間の予定。