2016年11月6日付
火山泥流に埋もれた村発見

 
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片貝家ノ下遺跡での本年度調査風景
 
片貝家ノ下遺跡で県埋蔵文化財センター

13日に見学会、参加者募集

 大館市の片貝家ノ下遺跡で昨年度から発掘調査を進めている県埋蔵文化財センターは、約1,100年前の火山で泥流に埋もれた村を発見したとして、13日に遺跡見学会を開くことに決めた。

 JR花輪線扇田駅の南西約1.5キロの大館市比内町達子地区に位置する同遺跡は、標高207メートルの達子森に続く標高約68メートル台地北側にある。大館工業団地造成事業で掘削される高台で発見されたため、記録保存を目的に発掘調査を行っているもので、昨年度の1万8,000平方メートルに続いて本年度は6,000平方メートルにわたって実施した。

 本年度調査では、3棟の建物跡群の立体的な痕跡などを発見。同センターは「西暦915年の十和田噴火直後の泥流(シラス洪水)によって埋没したもので、平安時代の集落がまるごとシラスにパックされている」と説明。ある時点で時が止まったままの状態で保存されている集落遺跡は国内でも希有で、日本の考古学・古代史研究にとってきわめて重要な発見という。

 これを広く県民に公開することにしたもので、13日は午後零時半からの受け付けや資料配布を経て、同1時から見学会を開始。見学ポイントを3カ所設定し、同1時20分、50分、2時20分、50分からそれぞれ説明を行う。当日はコンテナハウス内に写真パネルや出土遺跡も展示し、自由見学できる。同3時半の終了を見込んでおり、参加費は無料。

 遺跡北側の大館工業団地外周道路付近の空き地と工事ヤードを駐車場として利用できるようにし、看板と職員が見学者を誘導する。見学順路はぬかるみなどが多いため、長靴の着用を求めている。雨天決行だが、雷雨などの場合は写真で調査概要の説明をする予定。

 一般県民を対象とした13日の遺跡見学会を前に、11日午後1時半から報道機関や研究者を対象に事前報道公開を行う。問い合わせは、同センター中央調査班(☎018-893-3901)へ。     (午前零時)