2016年10月29日付
東北で唯一採択

大館市高齢者活躍支援協議会

生涯現役促進地域連携事業

 厚生労働省は28日、28年度生涯現役促進地域連携事業の第2次実施団体として8団体を決定した、と発表した。東北からは大館市高齢者活躍支援協議会(会長・一関雅幸市産業部長)が取り組む事業「秋田犬と暮らし生涯現役社会を目指すハチ公のふるさと大館」が採択された。

 生涯現役促進地域連携事業は、同省が本年度創設した事業。地方自治体が中心となって労使関係者や金融機関などと連携する「協議会」などから、高齢者に対する雇用創出や情報提供など高齢者の雇用に寄与する事業構想を募集。コンテスト方式で地域の特性などを踏まえた創意工夫のある事業構想を選定し、その事業の実施を選定された協議会などに委託する。

 本年度の第1次実施団体として同省は、7団体を決定。続く第2次募集は8月上旬から9月中旬にかけて行い、第1次と同様、提案主体からのヒアリングを経て、外部の有識者からなる第3者委員会によって実施団体を採択した。第2次の採択8団体は、12月1日以降に事業を開始する予定。

 事業は1年度単位(最大3年度の支援を想定)で、年間事業規模は都道府県で4,000万円程度、政令指定都市と特別区で3,000万円程度、市町村で2,000万円程度をそれぞれ見込んでいる。

 本年度の1次、2次あわせて東北で唯一採択された大館市高齢者活躍支援協議会は、同連携事業の採択を目指してさる8月31日、市を中心に経済団体や金融機関などで発足した。

 求人充足に苦慮する企業が増えている大館市は、高齢者を労働力として期待する企業がある一方、業種によって温度差も。このため、同連携事業をとおして企業に対する意識改革セミナーを実施するとともに、高齢者の就業意欲を促進し、生涯現役社会の実現に向けた地域社会全体の機運醸成を目指す。

 また、秋田犬を連れて歩き、多言語による観光案内を行うなど秋田犬「忠犬ハチ公」のふるさと大館をアピールするため、地域連携DMO「秋田犬ツーリズム」と連携し、地域の経験が豊かな高齢者を活用した観光事業による雇用機会の確保を図る。採択された事業のタイトルは「秋田犬と暮らし生涯現役社会を目指すハチ公のふるさと大館」。同協議会の主な事業内容は次のとおり。  (午前零時)

□高年齢者の活用の有効性や高年齢者の特性を活かした業務の洗い出しを推進する企業を対象とした「高年齢者活用促進セミナー」の開催。
□高年齢者の就業意欲を促進し、就業へと誘導する「就労誘導セミナー」の開催。
□秋田犬を連れて歩く観光案内や多言語による観光案内を実施するための各種講座の開催。
□就業を希望する高年齢者や人材確保に苦慮する企業の人事担当者に対する個別相談の実施。
□企業の業務分析のためのヒアリングを実施し、高齢者向けの仕事を開拓。