2009年8月30日付
川口氏、堂々初当選
 
第45回衆院選、秋田2区

小差で金田氏を退ける

秋田2区開票結果

当選 川口  博(62)無所属 新 93,951

次点 金田 勝年(59)自民党 新 92,600

山本喜代宏(53)社民党 元 23,719

佐々木重人(39)みんなの党 新 8,645

藤原 純一(58)幸福実現党 新 1,342

 「政権選択」を最大焦点とする第45回衆院選は30日、投・開票が行われ、本県小選挙区のうち秋田北地方を含む秋田2区は前小坂町長で無所属新人の川口博氏(62)が、前参院議員で自民党新人の金田勝年氏(59)=公明推薦=と競り合った結果、1,351票の小差で金田氏を退け、堂々初当選を果たした。

 秋田2区には、両氏のほかに社民党県連代表で元職の山本喜代宏氏(53)=民主推薦=、みんなの党新人の佐々木重人氏(39)、幸福実現党新人の藤原純一氏(58)のあわせて5氏が立候補。社民党との選挙協力で民主党は、山本氏を推薦して候補者を擁立しなかったものの、一部の民主党関係者らが離党して川口氏を支援。民主、社民両党の選挙協力が、事実上崩壊した経緯がある。

 川口氏は、出馬表明したのが今月5日と5氏の中で最も遅かったものの、4月に行われた知事選では県北を中心とする秋田2区のエリアで佐竹知事を上回る約11万8,000票を獲得するなど強みを発揮し、今回は民主党支持層や無党派層、さらには保守層の一部と幅広く集票した。「平成の産業革命を、秋田の力でやってみせよう」などとアピールし、大館市、鹿角市、小坂町で他を大きくリードしたほか、能代市でも金田氏に肉迫する票数を獲得。

 一方、金田氏は「即戦力」などを前面に押し出しながら、選挙戦を展開した。川口氏の追い上げに警戒を強めたものの、かなりの保守票が川口氏に流れたほか、自民党への強烈な逆風もあって票固めしきれなかった。

 川口氏は「2週間切ってからの出馬だったので、準備不足ではあったが、手づくりの草の根運動を支持者の皆さんに一生懸命やってもらい、勝利に結びついた」と喜びの弁。

 また、「相手のある話」とした上で、「政権交代を訴えたのだから、これから政党に参加させていただきたい」とし、民主党と話し合いをする意向を示した。さらに、「地方はずたずたの状態。まずは、ふるさと秋田の再生に向けて全力投球したい」と抱負を述べた。

 秋田2区の投票率は74.6%(男75.74%、女73.63%)で、4年前の前回を4.58ポイント上回った。有権者数は29万9,193人、投票者数は22万3,210人。有効22万257票、無効2,950票、持ち帰り3票。得票率は川口氏が42.7%、金田氏が42%、山本氏が10.8%、佐々木氏が3.9%、藤原氏が0.6%。 (午後10時52分) 

続報 秋田2区で川口氏に敗れた金田氏は、比例東北で復活当選した。