在任特例期間の満了(31日)に伴う北秋田市初の市議会議員選挙は26日、投開票が行われ、26新議員の顔ぶれが決まった。トップ当選を飾ったのは、新人の湊屋啓二氏(48)。大票田の鷹巣地区に比べて有権者数が格段に少ない旧阿仁地域は、2位当選に森吉地区の多賀谷専一氏(55)、4位同に同じく森吉地区の板垣淳氏(46)がそれぞれ当選するなど善戦組もみられたものの、全体では定数の半数を割る12人の当選にとどまった。

　開票は市鷹巣体育館で、詰めかける有権者や各陣営の関係者などが見守る中、午後8時15分ごろから始まり、10時45分ごろ確定。トップ当選を果たした湊屋氏や昨年4月の市長選で岸部市長と一騎打ちを繰り広げて敗れた元鷹巣町議の小塚光子氏(59)も手堅く集票して5位当選を果たすなど、新人2人は堂々の結果に。一方、涙をのんだ17人のうち12人までが旧阿仁地域で占められ、鷹巣地区での集票のむずかしさを痛感させた。 党所属者は、全員当選を果たした。

　日ごとに有権者の関心が高まりをみせたのを反映し、投票率は昨年4月の市長選77.48%を上回る83.69%に達した。当選証書付与式は、きょう27日午後1時半から市役所会議室で行われる。今選挙の結果は次のとおり。 (午前零時半)

●当日有権者数3万4,007人（男1万5,880人、女1万8,127人）●投票者数2万8,461人●有効2万8,220●無効241●持ち帰り0●不受理0●投票率83.69％（男82.12％、女85.07％）

当1156　湊屋　啓二 48　無・新　菓子製造販売業（鷹巣）
当1094　多賀谷専一 55　無・現　会社役員（森吉）
当 983　原田　醇一 58　公・現　会社員（鷹巣）
当 948　板垣　　淳 46　共・現　運送業（森吉）
当 945　小塚　光子 59　無・新　無職（鷹巣）
当 935　長崎　克彦 64　無・現　農業（鷹巣）
当 899　米沢　　一 65　無・現　農業（鷹巣）
当 837　佐藤吉次郎 64　無・現　会社役員（合川）
当 796　金田　　司 55　無・現　農業（合川）
当 789　黒沢　芳彦 53　無・現　司法書士（森吉）
当 765　福岡　由巳 64　共・現　政党役員（合川）
当 740　武藤　忠孝 65　無・現　農林業（鷹巣）
当 726　中島　力蔵 59　無・現　農業（鷹巣）
当 720　花田　隆一 66　共・現　農業（鷹巣）
当 718　松尾　秀一 60　無・現　図面トレース業（鷹巣）
当 718　松田　光朗 67　無・現　農業（森吉）
当 715　武石　隆憲 56　無・現　農業（森吉）
当 709　千葉　文吉 70　社・現　政党役員（鷹巣）
当 687　佐藤　重光 63　無・現　農業（鷹巣）
当 683　吉岡　　興 66　無・現　整骨師（鷹巣）
当 671　庄司憲三郎 67　無・現　農業（森吉）
当 670　佐藤　文信 54　無・現　農業（鷹巣）
当 662　松橋　　隆 62　無・現　会社役員（阿仁）
当 612　吉田　嘉隆 62　無・現　農業（合川）
当 607　泉　　一雄 66　無・現　農業（阿仁）
当 591　鈴木　茂雄 65　無・現　農業（鷹巣）
次 542　三浦　克昭 61　無・現　農業（合川）
　 537　小坂　和子 62　無・現　無職（鷹巣）
　 528　簾内　順一 63　無・現　農業（鷹巣）
　 525　三沢　定幸 59　無・現　農業（鷹巣）
　 522　中島　洋子 61　無・現　農業（鷹巣）
　 515　春日　一文 55　無・現　農業（森吉）
　 514　月居　博明 57　無・現　会社役員（阿仁）
　 497　中村　信一 63　無・現　農業（阿仁）
　 495　佐藤征太郎 62　無・現　農業（合川）
　 491　杉渕　茂秋 52　無・現　燃焼機器整備業（合川）
　 482　吉田仁吉郎 64　無・現　農業（阿仁）
　 473  山田　博康 56　無・現　旅館業（阿仁）
　 470　新林　弘夫 58　無・現　会社役員（森吉）
　 453　小畠　博行 54　無・現　会社役員（鷹巣）
　 376　加藤　　寿 55　無・現　農業（合川）
　 285　福岡　昌樹 60　無・現　農業（合川）
　 133　秋元　修一 73　無・現　仕出業（森吉）

<18年6月9日続報>　さる3月26日の北秋田市議会議員選挙で次点に甘んじた三浦克昭氏(62)=三木田字三木田85番地=が投票から75日経った9日、繰り上げ当選した。

　在任特例期間の満了(3月31日)に伴う北秋田市初の市議会議員選挙は、定数26に対して43人が立候補する大激戦に。三浦氏は当選に約50票及ばず、涙をのんだ。

　しかし、多賀谷専一氏(55)＝根森田字杉ノ下50番地1 ＝が先月31日、「一身上の都合」を理由に吉岡興議長宛てに辞職願いを提出。同議長が受理したのに伴い、欠員が生じていた。

　議員の欠員が選挙日から3カ月以内に生じた場合は選挙会を開き、繰り上げ補充による当選人を決めなければならない。これを受けて同市選挙管理委員会(成田藤雄委員長)は9日午後、選挙会を開いて三浦氏を当選人に決定した。

　同日午後3時から市庁舎で開いた附与式で、成田委員長は三浦氏に当選証書を手渡し、「公約を実現し、明るい北秋田市をつくって」と激励。これに応えて同氏は「議員として市政に参加できることを光栄に思う。ぜひ公約を実現させたい」と、当選の喜びをかみしめていた。